ヒーコで学び、成長し続けられる理由 – 葵美月|Director Interview of XICO

Oct. 31. 2024

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2024年10月時点で最も社歴が長いメンバー、葵さん。ヒーコでの5年間を通じて、多くの経験を重ね、成長を実感していると語ります。今回の記事では、ヒーコにジョインしてから現在に至るまでの葵さんのキャリアについて伺いました。

葵 美月 Aoi Mizuki

Director

2019年10月、アルバイトスタッフとしてヒーコにジョイン。メディアディレクターからキャリアをスタートし、クリエイティブ制作のディレクターを経て、現在はメディアスタジオをメインに担当。ヒーコの新プロジェクトをリードする。

アルバイトスタッフとしてヒーコにジョイン

―― 葵さんがヒーコにジョインしたきっかけを教えてください。

私がヒーコと出会ったのは、ヒーコ主催の写真イベントでモデルを務めたことがきっかけでした。その際、ヒーコ代表の黒田と交わした会話や所作から、今まで関わってきた人とは違うただならぬ何かを感じ、黒田のもとで仕事を学んでみたいという思いが芽生えました。

モデルを務めた当時の写真

その後すぐに、ヒーコのWebサイトでスタッフの募集を知り、働かせてもらえないかと連絡をしました。入社後は当時運営していたメディアのコンテンツの制作や、セミナーイベントの運営に携わりました。私が2019年に入社した当時はメディア事業が中心でしたが、2020年以降、クリエイティブ制作の受託案件が急増しました。

未経験からのキャリア形成

―― 未経験で入社したとのことですが、ヒーコに入社する以前のキャリアはどのようなものでしたか?

ヒーコに入社する前は、服飾の専門学校を卒業後、フリーランスとしてイベントの運営に携わったり、モデルや音楽の活動を行っていました。当時は精力的に活動をしていましたが、自身の社会経験の乏しさからこのまま個人でやりたいことを実現していくことに対して限度を感じ、2019年10月に未経験ながらアルバイトスタッフとしてヒーコにジョイン。会社の成長に伴走するなかで楽しさを感じはじめ、気がつけば2020年1月には社員となり、2024年10月現在で5年が経過しました。
未経験から5年間も仕事を続けてこられたのは、ヒーコのカルチャーに支えられたからだと強く感じています。

まずはゼネラリストを目指す

―― ヒーコに入社後は、まず何を学び、習得していくのでしょうか?

ヒーコでは、社員全員が幅広い業務に対応できるよう、クリエイティブ制作だけでなく、進行管理、顧客折衝、見積もり、発注管理、請求管理、契約管理などプロジェクトマネジメント全般のスキルを知識や実務能力を磨いていきます。ヒーコには営業担当者がおらず、クライアントやクリエイターとのコミュニケーションを取りながら信頼を築いていくことが重要なため、こうしたディレクション業務と呼ばれているスキルを磨くことを重要視しています。

このスキルは個人活動にも役立っており、一例ですが以前は感覚で作成していた見積設計も、今では根拠のあるものに変わりました。人生に役立つスキルが着実に身についていると実感しています。

プロフェッショナルな環境で学ぶ

―― 葵さんがスキルを身につけていく過程で最も良かったと感じるのは、ヒーコのどのようなところでしょうか?

ヒーコでは、代表の黒田をはじめとするプロフェッショナルの仕事を間近で見ながら学べる環境があります。私自身も、カメラやスマートフォンのSNS運用、ドメスティックホテルのWebビジュアル制作、化粧品ブランドのキービジュアル撮影など、大型プロジェクトに関わり、数々のスキルを磨かせていただいています。

特に感謝しているのは、メールの一通ですら丁寧にフィードバックしてくれる環境です。正解をただ教えてくれるのではなく、”どうあるべきか”を気づかせてくれるフィードバックによって、考えが深まっていき、自分がどれだけ成長したかを実感できる瞬間が多くあります。

Les Merveilleuses LADURÉE 2021 Spring Collection “Limited powder compact” Key Visual

スペシャリストとしての成長

―― ヒーコが実行する案件は、クリエイティブの要素が非常に強いと感じます。ゼネラリストとしてはもちろん、自らの個性を活かしたスペシャリストとして成長していくこともできるのでしょうか。

そうですね。ゼネラリストを目指して幅広い経験を積んだ上で、それぞれの得意分野で力を発揮するスペシャリストとして活躍する場があります。今は事業的な部門はなくて案件についてはアサイン制をとっていますが、自らの活躍の場を広げる土壌を持っています。

ヒーコの未来に向けて

―― ヒーコでは、2024年から2025年にかけて、メディア事業のリニューアルや、ロゴの刷新など大規模な改革を進めています。会社やご自身の変化について、何か感じるものはありますか?

私自身は今年から対外的なコミュニケーション全般を取り扱うマーケティング部門で主に活動しています。ロゴの刷新にはじまり、これまでにない大きな変化にドキドキしています。2025年にはオフィスの移転とギャラリー併設を予定しており、これからもっと楽しいことが増えていきそうな予感です。いや、増やしていきたいと思います。

成長を支えるヒーコのカルチャー

―― ヒーコの福利厚生もユニークだとお聞きしました。

福利厚生は、「従業員が今後の人生を幸せに生きてほしい」という黒田の考えに基づいて整備されています。私自身、気に入っているヒーコの福利厚生をいくつかご紹介しますね。

クリエイティビティを刺激する福利厚生

私が特に気に入っている福利厚生は、映画鑑賞や飲食にかかる費用を2名分まで会社が負担してくれる制度です。良い映像作品を見て、充実した時間を過ごし、その経験をクリエイティブな活動に生かすという考え方が根底にあります。

元々映画が大好きな私は、この福利厚生を最大限に活用しています。映画館で観る映画は、音響や大画面の映像により、一層の刺激を受けます。特に本数に制限がないため、月に何度も映画館に足を運び、ポップコーンを片手に、多くのインスピレーションを得ています。

幸せな人生を支える給与体系と評価基準

―― 働くうえで、給与体系を重視しない人はいないのではないでしょうか。ヒーコの給与体系や評価基準について、ぜひお聞かせください!

ヒーコでは、各案件に要する時間やコストを詳細に算出し、生産性の目標をどれだけ達成しているかを数値化しています。また、四半期ごとに個人の目標を設定し、1on1のミーティングで実際の成果を確認しながら、客観的かつ公正に評価されます。生産性が向上し、より多くの案件をこなすことができれば、年1回の昇給の際に評価される仕組みです。

会社が成長した分、評価もふまえて社員に還元してくれるので、ヒーコに入社して以来、私の生活水準は大きく向上しましたね。思いつきでひとりで旅行に行くこともありますし、やりたいことを我慢せずにできるのはありがたいです。

入社後購入したLeica Q2で撮影

信頼関係に基づく自由な働き方

―― ライフワークバランスという言葉が浸透して久しいです。ヒーコがしている働き方への独自の取り組みがあれば、教えてください。

ヒーコの基本的な就業時間は10:00〜19:00で、残業自体はめずらしくありません。とはいえ申告をすれば働く時間を自分で調整することもできます。たとえば、午前中にワークアウトをして昼過ぎに出社することも可能で、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。

この自由な働き方は、各社員が自分の役割を果たすことに対する会社との信頼関係に基づいています。やるべきことが多くて忙しい日がほとんどですが、それでも自分の意思で調整が叶う点は、非常に働きやすいと感じています。とはいえ、この記事を読んで入社を考えてくれる方がいたらギャップになるかもしれないので話しておくと、1日のうち仕事をしている時間がおそらく長くなるので、仕事よりも生活を大切にしたいと考えている方には向かない環境かもしれません。

最後に:必要なのは仕事と自分自身に本気で向き合う覚悟

―― ヒーコで働くうえで、葵さんが最も重要だと思うことは?

任された仕事をやりきる覚悟だと思います。たとえば少数精鋭の組織であるため責任の所在は明確であり、何か問題があれば、その問題や失敗を招いてしまった判断や意識について否が応でも向き合うことが求められます。時に厳しい言葉を受けることもあり、捉え方によっては厳しい環境かもしれないですけど、成長につながることを実感できています。失敗をした数だけ、自身の糧になっていると感じています。

―― 厳しい言葉を受けて苦しくなったり、仕事をするのがしんどかったりしたことはありましたか?

正直なところ、ヒーコでの5年間の道のりは決して順風満帆ではありませんでした。自分の限界を感じ、ヒーコを辞めようと考えたことが何度もあります。スキル不足に悩み、思うように前進できない自分に苦しみ、他の場所に行こうかと考えたこともありました。

―― それでも続けてこられたのはなぜでしょう?

一番は黒田への信頼があったからです。入って間もないアルバイトの頃、失敗を招いてしまった判断について聞かれた時に、“これを言ったら言い訳になる”と思い、言葉を呑み込もうとしたことがありました。そのとき黒田は「思っていることを話していいよ」と言ってくれました。その時、私は自分の考えをうまく言葉にできずにいましたが、最後まで話を聞いて、私が何に落ち込んでいるのか、どのように改善できるか、根気よく向きあってくれました。この出来事は今でもよく覚えていて、建前ではなく本気で向き合ってくれていること、彼の言葉には嘘がないことを感じましたね。

あとはできなかったことができるようになったと体感できるようになり、毎日積み重ねてきた日々が数年後振り返ったときに大きな変化に感じられたことです。思うようにいかないことが重なり、心折れそうになっていたときは、今の私はいざというときには守ってくれるという環境にいて好きなだけ失敗できるのだから、もう少しやったるか!という気持ちで取り組んでいました。今は辞めずに頑張ってきて良かったと心から思っています(笑)。

真摯に問えば応えてくれる、そして大事な場面で相談できる仲間がいるという心強い環境があるからこそ、覚悟を決めて仕事に取り組むことができています。

今はあらたなウェブマガジンがローンチし、編集部というチームもできました。新しいスタジオやギャラリーの開設も控えていて、さらにいろんなクリエイターやクライアントの方々と関わる機会が増えていく予感がしています。緊張感とワクワク感を持ちながら毎日の仕事に向き合えることに感謝しています。

by Mizuki Aoi

ヒーコで学び、成長し続けられる理由 – 葵美月|Director Interview of XICO

Oct 31. 2024

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