システムエンジニアからクリエイティブ業界へ – 大髙裕貴 | Director Interview of XICO

Dec. 12. 2024

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ヒーコのディレクター業務を担う大髙裕貴さん。異業種から転職してきた大髙さんに、前職であるシステムエンジニアとの共通点を見出しながらヒーコで働く魅力やその変遷についてお話を伺いました。

大髙 裕貴 Yuki Otaka

Director

2023年7月にジョイン。前職はシステムエンジニア。新しいことにチャレンジしたいと考えて新卒から5年勤めた会社を退職後、転職活動を開始。現在はヒーコのディレクターとしてエージェント業務に携わる。InstagramをはじめとしたSNS運用を中心に、クライアントとのコミュニケーションやクリエイティブ制作に取り組む。

SNSでヒーコ代表・黒田を見つける

―― ヒーコを知ったきっかけと入社の決め手はなんですか?

趣味でカメラを手にしたのをきっかけに、SNSで写真をチェックするようになりました。その中で、ひときわ異彩を放つ黒田さんの投稿に出会い、興味を抱きました。

投稿を追っていくうちに、黒田さんがクラシックスタイルを好むことやエンジニアの経験があることを知り、自分と共通点が多いことに気づきました。それをきっかけに、写真以外の部分でも強く惹かれるようになり、黒田さんが代表を務める「ヒーコ」という会社を知りました。

大学卒業後は5年間、システムエンジニアとして働いていました。仕事や待遇に不満はありませんでしたが、新しい挑戦をしたいという思いが次第に強まり、転職を決意しました。エンジニア以外の職種を転職サイトで探してみたものの、なかなか「これだ」という会社には出会えませんでした。

そんな中、黒田さんがSNSでリクルート投稿をしていたのを見かけ、「ヒーコで働きたい」と思い切ってDMを送りました。

―― ヒーコに入社後、感じたことを教えてください

ヒーコは「スポットライトを浴びたいのか、それとも当てたいのか」という選択肢があるとしたら、「スポットライトを当てる」ことに注力しています。

ヒーコでは、クライアントやクリエイターの方々にスポットライトを当て、その活躍を支えることで、自分たちも共に成長し、新たな価値を創り出していく「コ・クリエイション(共創)」という思想があります。

このプロセスにこそ、ヒーコの魅力があると感じています。

担当した案件の一例 RF10-20mm F4 L IS STM Promotion
RF200-800mm F6.3-9 IS USM Promotion

システムエンジニアと現職の共通点と相違点

―― 大髙さんは現在、ヒーコのディレクターとしてクリエイティブ制作に関わっておられます。システムエンジニアの仕事の流れと大きな違いは感じますか?

業務フロー自体には意外と共通点が多いと感じます。企画→設計→制作→運用という流れは、システムエンジニアの仕事もクリエイティブ制作も同じです。異なるのは課題解決のアプローチです。エンジニアはシステムを通じて解決しますが、ヒーコではコミュニケーションとクリエイティブで解決しています。

とはいえ、コミュニケーションやクリエイティブを円滑に進めるための手段としてシステムを活用する場面も多々あり、システムエンジニアでの経験が役立つことがあります。

ヒーコでは、Slack、Notion、Salesforce、Miro、Google Workspaceのツールを主に使っています。初めて利用するツールでも、それぞれ癖はありますが構造を理解している分、慣れるのは早かったと感じます。

また、スケジュールの管理にNotionを利用しているのですが、当時はスケジュールを1つ1つ手入力する必要があり、案件が増えてくると多くの工数がかかってしまう原因となっていました。入社当初、その課題をエンジニアの経験を活かして解決できるのではないかと考え、ヒーコで主に使用しているツールを駆使してタスクの自動生成ツールを作り、業務効率の向上に役立つことができました。
そういう点からエンジニアとしての経験が活きている部分があることを実感しています。

――  前職ではクライアントとの折衝もしていましたか?

はい、していました。前職では職柄もあって容赦ないコミュニケーションが多かったのですが、今の業務では、よりハートウォーミングなコミュニケーションを意識しており、相手の思いを汲み取る力が確実に磨かれていると感じています。
入社当初、特に指摘された点です。

ヒーコでは、社員全員がディレクターとしてクライアントと直接対話を行います。そのため、クライアントとのコミュニケーション経験がある方であれば、すぐに馴染める環境だと思います。そうした経験がなくても、人と接することが好きな方や外交的な性格の方なら、きっとこの仕事を通じて大きく成長できるはずです。

EPSON EW-M973A3T TIE-UP
SOKENSHA SNS Creative

―― そのようなスキルや成長について、ヒーコではどのように評価をしているのでしょうか?

ヒーコでは四半期ごとに目標を設定し、短いサイクルで達成を目指す仕組みがあります。

以前の職場では、会社の規模が大きい分、案件ごとの生産性を詳細に把握する機会はほとんどありませんでした。しかし今は、「限られた時間で最大のクオリティを生み出す」という観点から避けられません。
その結果、日々の1分1秒の重みをより実感し、生産性を意識する思考が自然と身についてきました。

感性を刺激するヒーコの福利厚生

―― オフの日はどのように過ごしていますか?

外出する機会が多いですが、ヒーコの福利厚生の一つである「映画鑑賞や飲食費の会社負担(2人分まで)」は、私の生活に新しい楽しみを加えてくれました。この制度を利用するようになってから、家で映画を観るよりも映画館に足を運ぶ頻度が格段に増えました。

大きなスクリーンと臨場感あふれる音響で体感する作品は、スマホやタブレットでは味わえない深いメッセージやディテールを届けてくれます。ただストーリーを追うだけでなく、クリエイティブの視点を意識しながら映画を鑑賞することで、より豊かなインスピレーションを得られるようになりました。そして、映画から得たアイデアを仕事に活かし、仕事で磨いた感性が再び映画鑑賞を深める、そんな好循環を感じています。

さらに「2人分まで」という設定のおかげで、友人を誘うきっかけも増え、定期的に交流する機会になっており、自ずと私生活も充実するようになりました。

―― 他にもユニークな福利厚生があるとお聞きしました。

特にうれしかったのは、入社後に半年間頑張った社員へのオーダースーツのプレゼントです。

私は元々、クラシックスタイルが好きだったこともあり、過去にオーダースーツを作ることもありましたが、今まで手が出せなかった最高級の生地をチョイスし、最高のテーラーで仕立てることができました。

仕立て上がったスーツは言うまでもないほど最高の出来栄えでしたが、テーラーで上質なおもてなしを受けながら良質な生地を選び、スーツを仕立てるという「経験」に大きな価値があると感じています。

この福利厚生は単なるスーツという「モノ」ではなく、スーツを作るという「経験」をプレゼントしていただいた感覚に近いです。この経験は、仕事でも活きてくる場面があり、とても良い福利厚生だと思います。

このときの経験が忘れられず、最近そのテーラーで二着目のスーツを個人的に作りました。自分がこのように感じてリピートしたように、またヒーコに頼みたいと多くのクライアントに思ってもらえるような、良質な体験をしていただけるように日々頑張っています。

福利厚生で仕立てたオーダースーツ

ヒーコでのターニングポイントとこれからやってみたいこと

―― 大きく成長した出来事はありましたか?


ヒーコでは常に成長するチャンスが与えられます。

失敗であっても成功であっても、なぜその結果に至ったのかを振り返り、次に活かすというサイクルは欠かせません。ヒーコでは上司や先輩がトップダウンで「こうしなさい」と指示するのではなく、自らが気づき、正解にたどり着けるようアドバイスをしてくれます。

この振り返りの中で、自分の理解の浅さや考えの甘さに気づかされることが多々あります。しかし、その気づきを成長の糧に変える過程が、私にとって非常に貴重な経験となっており一歩ずつ確実に成長を実感しています。

―― 社内の風通しが良い証ですね。

確かにそう感じます。ヒーコには多様な職種やバックグラウンドを持つメンバーが集まっており、それぞれの価値観や視点が制作プロセスに多くの刺激を与えてくれます。
また、仕事だけでなく、趣味や興味も多岐にわたるため、雑談の中にも新しい発見や気づきが生まれることが多くあります。こうした多様性が、ヒーコを非常に刺激的で魅力的な職場にしていると感じています。

―― ヒーコでこれからやってみたいことはありますか?

2025年1月にオフィスが移転します。新しいオフィスにはスタジオやギャラリーが併設され、これまで以上に多様なチャレンジが可能な環境が整います。

特にギャラリーでは、多彩な展示を企画・開催できる点に大きな可能性を感じています。どんな表現が生まれるのか、自分でもわくわくしているところです。いずれは、自分自身で展示の企画を手掛けてみたいですが、稟議を通すまでに難航しそうです(笑)もし実現した際には、ぜひ遊びにいらしてくださいね。

by Yuki Otaka

システムエンジニアからクリエイティブ業界へ – 大髙裕貴 | Director Interview of XICO

Dec 12. 2024

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