長山一樹|Xiaomi 17 Ultraという新しい視点

Mar. 02. 2026

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スマートフォンシェア世界3位のXiaomi(シャオミ)より、最新フラグシップのスマートフォン「Xiaomi 17 Ultra」が発表されました。日本市場でのリリースに向けて、東京「K I T T E丸の内 アトリウム」では、3月5日(木)から3月8日(日)までの4日間、体験型イベント「『その写り、ライカ。』展 ~Xiaomi新製品ギャラリー~」が開催されます。

会場には、第一線で活躍する写真家のみなさんが「Xiaomi 17 Ultra」を実際に使用して撮影した作品が展示される予定です。写真展開催に先駆け、写真家の長山一樹さんにインタビューを実施。作品のテーマや「Xiaomi 17 Ultra」の使用感について、詳しくお話を伺いました。

Kazuki Nagayama

Photographer

主にファッション、広告、アーティストの写真など多岐に渡り活動。THE FIRST TAKE の撮影監督。GALLERY SHABA ディレクター。

スマホならではの手軽さと、圧倒的なクオリティ

―― 今回は長山さんに、実際に「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」を用いて作品を制作いただきましたが、ふだんはスマートフォンのカメラ機能はよく使われますか?

スマホを使って何かを撮るということは、仕事はもちろん、プライベートでもほとんどしないですね。たまに、食事に行ったときに記録として料理を撮ったり、メモ代わりに何かを撮ったり……というくらいかな。やっぱり、一般的なスマホの写真って、カメラに比べると解像度が低いですし、いくらスマホのカメラ機能が近年進化しているといっても、仕事や作品で通用するほどのクオリティの写真は生み出せないだろうと思っていました。

―― 「Xiaomi 17 Ultra」によって、長山さんが抱いていたスマホ撮影へのイメージは変化しましたか?

正直、今まで使っていたスマホとはぜんぜん違う、と感じました。これまで僕が使っていたスマホは「スマホにカメラ機能がついている」という感じでしたけど、「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」は「カメラにスマホの機能がついている」という感じなんです。

まず、RAWデータで撮影できるという点が、僕のようなカメラマンにとっては魅力的。RAWデータとは、画像の処理や圧縮のされていない“生のデータ”なのですが、カメラマンなら大体RAWデータで撮影したものを、PCで取り込んでレタッチしているでしょう? スマホでもカメラ同様に、RAWデータから理想の一枚を仕上げられるというのは、大きな利点です。

あとは、解像度が2億画素まで選べるというのもすばらしい。この解像度なら、撮影した写真を大きくプリントすることもできますよね。その分データ容量は大きくなってしまうけれど、広角カメラと超広角カメラが約5000万画素、望遠カメラが約2億画素と、画素数も選択することができるから、シチュエーションによって選択できる点もいいと思います。

―― スマホならではの利点も感じられましたか?

スマホを使い慣れている人なら誰でもすぐに使えるような、操作性の良さは感じましたね。僕のようにカメラをよく使っている人だけでなく、「スマホだけでいい写真を撮りたい」という人にも使いやすい設計になっていると思います。「プロモード」で細かな設定をいじってオリジナリティを楽しむこともできるけれど、ふだんからスマホのカメラ機能しか使わないという人──ISOとかホワイトバランスという用語を見てもピンとこないという人でも、雰囲気のある写真がカジュアルに撮れるというのは、スマホならではの利点ですよね。

カメラって「なんだか難しそうだし」、「そもそも重いし」といった理由から、せっかく買ったけれど家のどこかにしまいこんだまま、結局あまり使っていないという人も多いと思うんです。一方、スマホは使いやすいし、軽量だし、日常的に持ち歩くものだから、外出先で何か「撮りたい」と感じたものに出会ったとき、サッと撮影することができるでしょう。そういった手軽さや気軽さを持ち合わせながら、クオリティも高い写真も撮れるだなんて、最高ですよね。

室内も窓の外も、夕日も花火も。LOFIC技術搭載で美しく写し出す

Xiaomi 17 Ultra で撮影

―― 今回は静岡県の熱海・下田で1泊2日の撮影旅行にて、「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」をご活用いただきました。撮影のテーマを教えていただけますか?

今回は、僕が生活のなかで出会いそうなシーンをまとめて撮れる場所として、熱海と下田を選びました。仕事でのロケ撮影や、プライベートな旅行におけるスナップ撮影といった、仕事でもプライベートでもありえそうなシチュエーションで、ひととおり撮影してみたいと思ったんです。朝から夜までさまざまな時間帯で撮ってみましたし、屋外でも屋内でも、いろいろな試みをしてみました。

個人的に設けていた裏テーマは、「レトロ旅」。海辺や古い商店街、薄暗い喫茶店、豪奢なホテルなどをピックアップして回りました。なるべくバリエーションを持たせたいと思ってたくさん撮影しましたが、「これを撮ろう」と決めて撮らなくてもいいというくらい、なんでもいけちゃうカメラだなと思いましたね。

―― 夜の海辺で花火をする姿をとらえた写真は、火花まで鮮明に写し出されていて驚きました。

Xiaomi 17 Ultra で撮影

これは「花火モード」で撮影したものなんですが、火花まで写っている一方で、人物の顔もボケずにしっかり写っているのがすごいですよね。ビーチの砂まで階調が潰れることなく出ているし、遠くの夜景の光もいい感じでぼんやりと写り込んでいるので、「どこで花火をしているか」まで一枚で伝わる。「スマホでは花火はうまく撮れない」と思われがちですが、自分で細かい設定をいじらなくてもこんなにきれいに撮れるというのは、画期的だと思います。たとえ撮影者が僕でなく、日頃あまり写真を撮らないような方だったとしても、「花火モード」さえ使えば、みんなこんな感じのいい写真が撮れちゃうと思いますよ(笑)

―― 「Xiaomi 17 Ultra」はLOFIC技術搭載で、「花火モード」もその実装に伴い追加された新機能ですね。長山さんは作風として、とくに“光”を大切にされている印象ですが、LOFIC技術搭載による光の表現についてはどのように感じられましたか?

これはスマホでもカメラでもいえることですが、たとえば室内はうす暗く、室外は快晴でとても明るいというシチュエーションだと、室内にいる被写体に露出を合わせると、窓の外は白飛びしてしまうことが多いですよね。「Xiaomi 17 Ultra」はLOFIC技術によって、外の階調まで写したいというときには露出差を抑えられるようにも設定できるので、「賢いな!」と思いました。室内にいる人物も窓の外のディテールも表現するというのは、とくにスマホではなかなかできないことだと思います。

それから、光の表現でいうと、僕が今回撮ったなかでとくに気に入っているのが、海辺で撮ったサンセット。天候に恵まれたこともありますが、奇跡的な夕日が撮れて感動しましたね。「自分の理想とする光がとらえられた」と思いました。

Xiaomi 17 Ultra で撮影

大三元レンズがスマホの中に。75–100mmという焦点距離

―― 「Xiaomi 17 Ultra」の75–100mmという焦点距離については、どのように感じられましたか?

最近のスマホって、レンズの焦点距離で「長玉(※遠くの被写体を大きく描写する手法)撮れます!」という売り文句のものもありますけど、実際に使ってみたらクロップしているだけ、ということがあるじゃないですか。画面に写っているのは広角レンズの画なんだけど、実際にはトリミングしてギュッと寄っているだけの状態を「望遠」と呼んでいる、というような。一方「Xiaomi 17 Ultra」は望遠レンズを選択すればしっかりズーミングできるので、僕はそれを一番使いましたね。ポートレートなんかは、ほとんど望遠で撮っていたと思います。

焦点距離は、一眼レフカメラに換算すると数字が変わってしまうと思うんですが、35mmの一眼レフカメラに置き換えると、おそらく120-200ぐらいの焦点距離になるんじゃないかな。一眼レフには「広角ズーム」「標準ズーム」「望遠ズーム」という「大三元」と呼ばれるズームレンズがありますが、「Xiaomi 17 Ultra」の焦点距離は、それを網羅しているようなイメージ。つまり、僕らにとってはすごく使いやすいゾーンなんですよね。それがスマホに入っているというのは、今までになかったと思います。

―― たとえば望遠レンズでの撮影に慣れていないスマホユーザーが使用した場合、慣れるまでに時間がかかると思われますか?

望遠って、少し動いただけで画がガクッと変わっちゃうので、慣れてない人にはちょっと難しく感じるかもしれないですね。でも、一眼レフに望遠レンズを装着しての撮影に比べたら、ハードルは格段に低くなると思いますよ。みんなが使っているスマホに望遠レンズがついている、という状態なわけですし、スマホユーザーの方って、スマホの機能を使いこなすのがすごくうまいじゃないですか。ちょっと試してみるだけですぐに慣れるんじゃないかな。

フォトグラフィーキットとズームリングによって、カメラのような撮り心地に

―― 今回は、カメラグリップや回転式フィルターアダプターリング、シャッターボタンや操作ダイヤルなどが搭載した「フォトグラフィーキット」もお試しいただきました。使用感はいかがでしたか?

僕は断然、フォトグラフィーキットを装着しての撮影が好みでしたね。理由はいくつかあるのですが、まず1つめに、グリップと保護ケースがつくことによって、本体が手から滑りにくくなること! 今回は海などの水辺でも撮影したので、万が一落としたときのことを考えると不安で。フォトグラフィーキットを装着すると、手に持ったときの安定感が増したので「これなら安心してどこへでも持ち歩けそうだ」と思いました。

2つめは、シャッターボタンや操作ダイヤルがあることで、カメラのように操作できること。ふだんあまりスマホを使って撮影しないこともあって、画面を指でタッチしながら設定をいじる、ということにはあまり慣れていないんですよ。シャッターを押したいときにも、シャッターボタンが画面上に配置されていると、うっかり自分の指まで写しちゃったりして……。その点、フォトグラフィーキットを装着すると、カメラのように構えたポーズのまま、設定をいじったりシャッターを切ることができるので、その分撮影に集中できる感覚がありました。

―― 「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」に取り付けられる「ズームリング」も、長山さんのお気に入りだとか。

これも、フォトグラフィーキットと同じ理由から気に入っています。ふつう、スマホでズームするとなると、やはり画面を指で操作することになるじゃないですか。僕の場合、そうこうしてるあいだに、うっかり写真モードから動画モードに切り替えるボタンにふれちゃったりするんです(笑)。ズームリングがあると、画面にふれることなく、サッとズームできるから便利ですよね。ズームはズームリングで、露出の変化はフォトグラフィーキットの操作ダイヤルで、というのが、僕にはいちばん使いやすかったです。

Leica共同開発ならではの、カメラとスマホの接点

―― 長山さんは、ふだんから「Leica SL2」「Leica SL3」などを愛用されているそうですね。「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」に、Leicaのカメラとの接点は感じられましたか?

なんといっても、このデザインがカッコいいですよね。シンプルで無駄がなくて、Leicaのロゴがさりげなく入っていて。余計なデザインをしない美学というか、Leicaのカメラにも通ずる“レス・イズ・モア”の精神がボディに宿っていると感じました。「持っているとカッコいい」という理由だけでも、このスマホを選びたくなる人は多いんじゃないかな?

あとは、接点でいうと、僕はフォトグラフィーキットのシャッター音に、LeicaのM型に近いものを感じました。“シャキッ”というような大げさな音じゃなく、“コトッ”という感じの、静かで繊細な音なんです。Leicaユーザーには、この独特のシャッター音が好きという人が多いので、愛用している人にはそれが感じられるんじゃないでしょうか。

―― 「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」には、「Leica M3」や「Leica M9」といった、Leicaのカメラを模した「Leica Essential モード」も搭載されています。こちらは実際に使用されてみて、どのように感じられましたか?

「M9」はCCDセンサーの独特なトーンが再現されている印象で、モノクロのみの描写の「M3」は、Leicaのクラシックなフィルムカメラの雰囲気が再現されているという印象です。

Leica Leitzphone powered by Xiaomi 「M3」で撮影

まず「M3」ですが、少しグレーがかっていて、ややフィルム粒子のようなものが設定で入っているので、ノスタルジーでエモーショナルな写真が撮れるなと感じました。一般的なスマホにもモノクロのフィルターは内蔵されていることが多いですが、より“エモい”写真にするなら、アプリで加工したりする必要がありますよね。そういったひと手間をかけず、ワンタッチで雰囲気のある一枚ができあがるというのは、すごいなと思いました。

Leica Leitzphone powered by Xiaomi 「M9」で撮影

僕がとくに“Leicaらしさ”を感じたのは、「M9」で撮影したこの写真。ちょっとマニアックな話になってしまうんですが、LeicaのMシリーズには望遠レンズがないので、個人的にはちょっとワイド目なレンズの画にLeicaっぽさを感じるんですよ。なので、あまり被写体に寄らずに、なんでもない街並みをスナップで切り取ったようなこの写真に“らしさ”を感じます。フィルムライクな色合いや質感も、さすがLeica共同開発だな、という感じです。

写真を使って発信している、すべての人にすすめたい

―― 長山さんが今後「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」を愛用するとしたら、とくにどんなシチュエーションで使いたいと思われますか?

先ほどもお話したとおり、僕はとくにフォトグラフィーキットとズームリングを気に入っているので、「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」にこの2つを装着して愛用したいですね。どんなシチュエーションで使いたいかといわれると……レンズの選択によって、ほんとうにどんなものでも撮れちゃうから、逆に制限できなくて、危ないかもしれない(笑)。だって、このスマホで撮った写真のデータを入稿したら、雑誌の誌面にだって対応できちゃいますよ。プロがこれを持ち出してカメラを持たなくなったら、大変じゃないですか。

―― たしかに、常識が変わってしまいそうですね(笑)。では、どんな方に「Xiaomi 17 Ultra」・「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」をおすすめしたいと思われますか?

Xiaomi 17 Ultra で撮影

写真を使って何かを発信しているすべての人におすすめしたいです。インフルエンサーなど、一味違ったフォトジェニックな写真を撮りたいという人はもちろん、カフェやレストランなどのお店をやっている人など、すごく役立つと思いますよ。ポートレートや風景だけでなく、テーブルフォトもすごくきれいに撮れますからね。写真を専門とする人でなくても、「何か気の利いた写真を投稿したい」という人には、絶対にハマるスマホだと思います。

Information

『その写り、ライカ。』展 ~Xiaomi新製品ギャラリー~

開催日時
2026年3月5日(木)11:00 – 19:00
2026年3月6日(金)11:00 – 19:00
2026年3月7日(土)11:00 – 19:00
2026年3月8日(日)11:00 – 19:00

場所
K I T T E丸の内 アトリウム
(〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目−2)

入場料
無料

※ 本件に関しては、会場へのお問い合わせはご遠慮ください。

Roles in This Article

Artist Kazuki Nagayama
Interview & Editing Sayaka Fujima
Photography Toyoaki Masuda
Direction Mizuki Aoi
Sponsored by Xiaomi

by Kazuki Nagayama

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