7つのキーワード
被写体
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主に妻を撮影しています。彼女が喜んでくれる写真を撮ることは、自分の撮影においてとても大切なことです。写真の記録としての側面と作品としての側面の融合を目指して撮影しています。元々は風景撮影が主だったことから風景撮影もしますが、旅先でその場所の景色と一緒に妻を写し、作家性も保つというのはとても難しいことなので、そのバランスには常に気を遣っています。スナップや日常写真も好きで、撮影の対象という意味では僕は何を撮ってても楽しいタイプです。
最近ではモデルさんとの撮影も増えてきました。しかし、撮影だけを事務的にこなす、ということは避けていています。友達になって、その人の人となりが見えてくると撮りたいイメージも固まってくるというか。お互いの理解が作品に及ぼす影響は決して小さくないだろうというのが僕の考え方の基礎にあるからです。妻以外の自分の大切な友達を撮りたいという新しい挑戦ですね。
機材
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現在は、SONYのα7Ⅱ、α7RⅢ、CanonEOS5DⅣ、それとLeica Qを使っています。SONYでは純正のレンズがメインです。Canonではタムロンの35mmF1.4を中心に純正の中望遠を2本使っていてます。基本的に車移動なので全機材を突っ込んで、現地で必要な物を車から持ち出すということが多いです。機材の使い分けをよく聞かれるのですが、結構気分で使っています。しかし、ダイナミックレンジはSONYが強いので、明暗さの強いシーンではSONYを選ぶことが多いかもしれません。Canonは背面液晶の色がよく、撮っててテンションが上がりますね。元々がメカニックなのでカメラという構造物が好きなんです。ネジのサイズとか、バラすとしたらここからいくかもな、とかよく考えています(笑)また、仕事によって機材指定がありますが、撮れる時はどちらの機材でも撮っておくとこが多いですね。
そして、カメラ以外で欠かせないアイテムは車です。好きな時に好きな場所へ好きな荷物の量で行けるので、自分の撮影スタイルの中では車はかなり重要です。そろそろ買い替えたいですね…。
理由
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これまで写真を撮り続けてきた理由は、2つあります。1つ目は、単純に写真が好きというとこです。カメラ始める前からの趣味であるサーフィンの雑誌をよく読んでおり、技がどんなにすごくてもその瞬間を完璧に撮ってないと伝わらないわけで、改めて振り返ると写真に魅せられた瞬間というのはそこからだったのかなと思います。
もう1つは想像もしないことが起きるということです。僕が #嫁グラフィー というタグを作って載せ始めたのは、なんとなくSNS上でのキャラクターになればいいなと、わかりやすさをちょっと足しただけ、みたいな気持ちでした。実態は、ただ好きな人の写真を撮ってるだけなんですが。それがまさかテレビに特集されて、いろんな番組から連絡がきてラジオの生放送に駆り出されたり。自分がSONYでトークショーをする、ということが想像できたかと言えばNOです。写真を続けていたら想像もしてなかったことが自分の身に降りかかってきました。これはとても面白いことだと思います。もちろん目標を持って写真をやっています。その道中で、想像もしていなかった人に出会い、想像もしてなかったことを経験し、想像もしてなかった切望に打ちひしがれ、僕は今ここにいるわけです。これから何が起こるのか、そのワクワクが僕がこの先も写真と関わり続けるであろう大きな理由の1つだと思います。
理想
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新しい挑戦への欲求というものがあります。今の僕にとってそれはファッションポートレートで、その中で僕が今目指しているのは、お気に入りのファッションを纏う事で得られる特有の高揚を写したいなと思っています。これは嫁グラフィーに通じるものがあって、服とその被写体のどちらをも主役にできる様な撮影ができないかと考えていて、今はそれに挑戦しています。そのためにライティングの技術を磨いたり、ファッション誌をみたり、写真集を買ってみたりしてインプットを増やしています。
撮りたい理想の写真すら、まだ想像が完全にはできていませんが、続けていけば想像もしてなかった写真が撮れるのかなと。最終的に自分がどこにたどり着くかわかりませんが、自分の写真やアイデンティティを今より好きになれたら嬉しいですね。アイデアや提案力、行動力には自信があるので、それをもっと写真に繋げていきたいと考えています。
発信
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SNSがなければ写真に影響を与えるか、は難しい質問ですね。撮影には影響はないけど、品質の成長速度は低下すると思います。元々嫁グラフィーというテーマは写真を始める前の行動とそう遠くないんですよね。紅葉が綺麗な時期に温泉旅行にいきながら景勝地を訪れる、というのは写真のあるなしにかかわらずやっていたことなので。ただ、発信することは見せることですから、そこで褒められたりダメ出しされたり、あるいは近似的なロケでもっといい物を見たときにはいろんな感情が写真と抱き合わせになるので、写真には影響があると思います。
撮る事と発信の繋がりは深いと考えています。SNSに掲載した後、友達に会った時に「あれよかったよ!」とか、「これもう少し色薄くてもよくない?」とかそういう話をするのがとても好きなので。そういう楽しさのためにもガンガン発信していきたいですね。いいものが撮れたら素直に見て欲しいと思いますし。「これいいでしょ!撮れたときテンション上がったんですよ!」みたいなのは素直に言いたいタイプです。また、発信無くしては仕事も絶対に減るので、自分を狙った環境に導くためにも発信は必須かなと思っています。
仕事
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僕は本がとても好きなので、本に関わる仕事がしたいです。最近は写真の仕事をしていく中で興味の幅が広がってきました。性格的になんでもやりたいですよね。ネット媒体の仕事も今は面白いと感じます。簡単に届けられますし。今求められることに対してあらゆるアイデアと手段、行動力を持って与えられた課題に結果で答えること。これは信条にしている部分です。やりたいとこは無限にあれど、今目の前の壁を突き破ることが仕事だと思っています。だからどんな事でもとりあえず相談してみて欲しいと思いますね。これまでなんでも屋さんみたいな仕事ばっかりしてきたので写真でもそうなりたいというのが理想ですね。
未来
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未来は、素直にいうとわかりません(笑)これはビジョンがないという意味ではなく、昨今のデジタル化とか、近代化の速度は異常です。はっきり言って、軽く想像できる未来なんてあっという間に置き去りになるのかなと思っています。
だから都度必要な所に自分を持っていける、進化することができる状態でありたいという感じですね。その時々に、面白そうだと思うことをやっていたいです。好奇心の旺盛さには自信があるので、そこは変わらず挑戦を続けていけたらいいのかなと思っています。
杉本優也氏 作品ギャラリー
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