こんにちは、東京に住んでいたころ、23区内の全ての駅で下車し、写真を撮りながら散策したことがあるフォトグラファーのYuto( @YutoPhotography )です。東京23区のことならなんでも聞いてください。
今回は、ストリートスナップのお話です。
スナップは撮影するのも、上手な撮り方が分からず、良い瞬間を見つけるのは難しいという方に向けて記事を書きました。
「ストリートスナップ」いわゆる街中で何を撮ればいいのか、どういった時がシャッターチャンスなのかわかります。
カメラ初心者にもオススメしたい内容になっています。ぜひ、この記事を読んだ後に実際に出かけてチャレンジしてみてください。
はじめに
まず、ストリートスナップ写真の魅力としてわかりやすいポイントをお伝えします。
たくさんあるのですが、簡単にまとめました。自分の場合は以下の3つです。
- 人と人が等間隔になる瞬間
- 色のシンクロ
- 対比
この3つの要素が多いほど、おもしろいストリートスナップ写真になると考えて良いでしょう。
ストリートスナップは運に頼る部分も多いです。しかし、基礎的な知識がないと運を見つけることすらできません。しっかり覚えておいてください。
それでは一つずつ解説していきます。
印象的なスナップになる3つの要素
規則性を見つける
人と人との間隔はストリートスナップ写真の魅力を大きく変えます。
具体的にはある程度規則正しい法則があるとか、等間隔になっていると見やすい写真になります。
例えば、この写真では人と人との間隔が左から右にかけてだんだん狭くなっていっていきます。
それぞれの人の動きを予測しながら、気持ち良い場所になったらシャッターを切ります。
共通点を見つける
被写体が違っていても、色が同じであることによって共通点を持たせることができます。
この写真は、スーツを着た人と、壁の色がほぼ同じ白系の色であるということが共通点になっています。
色に限らずシンクロするものを街中で探すとシャッターチャンスが隠れています。
また色の使い方がオシャレな写真や、シンプルな写真はカッコ良い仕上げになりやすいです。
反射を見つける
ストリートスナップを撮っていると対比できるものがたくさんあります。例えば、新旧の建物・白と黒の物・リフレクションなど、さまざまです。
その中で、もっともわかりやすいものはリフレクションです。
リフレクションはガラスや金属のもの、水溜り等があれば撮ることができます。色々なところでリフレクションを楽しんでみましょう。
シャッターチャンスはこういう時!
目立つものを見つける
ユニークな壁があるところは、それだけで絵になります。
壁を全部入れきらないぐらい画角いっぱいに撮ると、よりインパクトのある世界観ができます。
レンズをグッと近づける
前ボケに使えそうなものがある時は、思い切ってカメラのレンズをくっつけてみましょう。
たとえば人型にくり抜かれたオブジェクトは最高の前ボケ素材です。
街中にもいろいろなオブジェクトがあり、カメラをグッと近づけて撮ると思わぬ作品が撮れることがあります。ぜひトライしてみてください。
光と影が綺麗な場所
ストリートスナップで意外と見落としがちなのが、光と影が綺麗な場所です。
実はある程度決まった時間や季節のタイミングで、綺麗な光と影ができる場所は決まっています。
場所によって数分〜何時間もシャッターチャンスがあるところがあります。
光をうまく使った写真はかなり印象的になります。ぜひ意識して探してみてください。
人が動き出す瞬間にカメラを構える
信号機が青→赤・赤→青に変わるタイミングはシャッターチャンスになることが多いです。この写真は赤に変わった瞬間です。
たくさんの人が渡った後にカップルが急いで渡っていきました。
すでに他の人たちはどこかに行ってしまいましたが、カップルだけはシルエットでまだ残っています。
- 人がまばらな写真が撮りたい時は青→赤
- 人がたくさんいる写真が撮りたい時は赤→青
のタイミングで撮影するのがオススメです。
人と景色がマッチするタイミング
特徴的な服を着ている人は、絵になりやすいです。
奇抜な格好はもちろんですが、このように周りの環境と合っているような色味の服装の人も狙い目です。
シルエットを狙う
人と背景の明暗差が強い写真は何気ないワンシーンであってもドラマチックになりやすいです。
たとえば、この写真は帰宅しているサラリーマンを後ろから撮っただけです。
しかし、背景とサラリーマンの明暗差が強いことで、綺麗なシルエットが浮かび上がりました。
「奥にはどんな世界が広がっているのだろう」、「この人はこれからどこへ向かうのだろ」といった想像が可能になります。写真の情報量が少ないからこそ、見る側に委ねることができる写真になります。
ありのままの姿を撮影する
僕がストリートスナップを撮る理由は複数個あります。そのうちの1つに「記録」があります。
その当時の街並みだけでなく、人の表情(たとえば今だとマスク姿の人だらけですよね)とか、服装、将来見返した時にこんな時代があったんだなと感じてもらえるような写真を残せたらと思ってます。
ただ、いくら記録といっても、それなりに美しい状態で撮影したいです。光の綺麗な夕方や景色を見渡せる場所など、歩きながら良い場所がないかなと常に探しています。
ストリートスナップは足で稼ぎます。みなさんもカメラ片手に散歩して自分なりのスポットを発見して撮影してみてください。
まとめ
撮影前に知っておきたい印象的な写真を撮るコツ3選
- 規則性を見つける
- 共通点を見つける
- 反射を見つける
ストリートスナップを撮るためには、まず魅力がどこにあるかということを知りましょう。
純粋に被写体や、通行人の表情が良いなどといった魅力ももちろんですが、写真としての面白さ(人と人が等間隔になる瞬間・色のシンクロ・対比)を知っておくだけでさらに魅力的になります。
これらの基礎知識を覚えればシャッターチャンスは向こうからやってきます。
この記事を読んだことで、決定的な瞬間をたくさん撮れれば幸いです。
それでは、また。