ストリートスナップ好きは知っておきたい!5つの撮影ポイント in 渋谷 Vol.2

May. 23. 2019

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いつでも、どんな天気でもスナップ写真日和。どうも、富久浩二(@tomhati)です。派手な街、活気のある街、年中工事が多い街、渋谷。いろんな表情を持つこのストリートで、僕が見つけたオススメ撮影スポットや、スナップの撮り方をご紹介していきたいと思います。

ストリートスナップ好きは知っておきたい!5つの撮影ポイント in 渋谷 Vol.2

派手な壁をうまく使う方法

壁にインパクトのある柄がある場合って、どうしても壁メインで撮ってしまいがち、なんて事はないでしょうか。

僕の場合はその壁の近くに何かあるかを探して、そっちをメインにし、壁とメインの間に人を配置するようにします。ようは、壁ともう一つのメインとなるものを探して、あとはもう一つか二つ要素が訪れるのを待ちます。

何故そうするかと言うと、インパクトがある壁をメインにしてしまうとその壁を撮っただけになってしまうからです。そこで、さらに工夫することによってインパクトのあるものに負けない写真にする事ができます。

写り込みを使ったパターン

壁の近くにあったステンレスを使ってみたパターン。ぱっと見、ステンレス素材って写り込まないんですが、レンズを近づけると映るものもあるんですよね。ヘアライン加工(金属の表面処理加工の一種)されているものとかそうなんですが。その加工されているステンレスにレンズをくっつけて撮るのが僕は好きです。

ポイント

  1. インパクトのある要素を一つ見つけたら、更に要素を足すことでオンリーワンの写真にできる。

超広角レンズでインパクトのある写真に仕上げる方法

2メートルくらいの高さに腕を目一杯伸ばして12mmの広角レンズを付けたカメラを掲げ、下に向けて撮ったものです。超広角だとインパクトのある写真にしやすいのでオススメです。

この写真のポイントは、

  1. 人が普段見ていない景色
  2. タイヤ痕と自転車の向き
  3. 人物の切り方

です。一つ一つ解説していきますね。

三つのポイント

一つ目は、人が普段見ていない景色だからこそ、写真として目新しいという事。

二つ目について。この自転車の人は、ただ足をついて待っているだけなんですが、まるで乗って走っているようなスピード感を感じられませんか?タイヤ痕と自転車の向きが合っているおかげで、まるで自転車の走った後にも感じさせるような、躍動感を出しているのがポイントです。

三つ目。人物を上半身で切っているのも意味があります。これは、人を全部画面に入れると、広角レンズの歪みで上半身が伸びちゃうから。だから、あえてここで切ることによって形がおかしくならないようにしました。

ポイント

  1. 人が普段見ていない景色を探す。
  2. 歪みが悪影響を与えない構図を探す。

工事現場をシャッターチャンスに変えるコツ

渋谷は再開発の場所で、工事をしているところがとても多いです。そこも良いところで、なぜかと言うと工事中の白いシンプルな壁が僕は好きだからです。上の写真のように、白い壁が続いているようなところは奥行きが出て、反射したりもして不思議な世界観を出す事ができるので面白いと思います。あと、このオレンジの傘も、ワンポイントで色が効いていて良いですね。

ポイント

  1. 連続したパターンを構図に活かす。
  2. ワンポイント色を入れる

雪の日にオススメの撮り方

これは、雪の日に桜丘町の坂で撮った写真。屋根があるところで撮っていたので、雪が多い日も機材のことを心配せずに安心して撮影できました。

僕がやるテクニックの一つ、マニュアルでピントを雪に合わせて、後ろの背景はボケすぎなくちょうどいいボケ方で、全体の空気感を伝えるというもの。ただボケている写真であればいいという訳ではなく、人物の「所作」が分かる程度の繊細な表現ができると良いと思っています。

雪の日は俯瞰がオススメ

もうここは無くなってしまった場所なんですが、雪の日は俯瞰構図で、足跡と人物を一緒に撮ると結構絵になりますよ。

ポイント

  1. マニュアルでピントを手前の雪に合わせてあえて被写体をアウトフォーカスする。
  2. 雪の日は俯瞰で撮れる場所を探す

一見気がつかない、何気ない面白さ

この写真、パッとみて気がつくこと、ありますか? 三つ以上の共通項が存在するんですが。

僕が見つけた共通項は、大まかにこの赤マルの3点です。これが何の共通かと言うと「何かを書いている」って事です。手前の女性は、後ろの警備員と何も関係がなく、偶然ものを書いている訳ですが、何だか仲間のようにも見えますね。

また、もっと何気ないところだと後ろにも違う制服の警備員が2人います。前の2人組と同じ、ちょうど2人組。これも共通項ですね。そして、この画面上にいる全員の人が、誰とも被ってなく、スッキリ見えているのもちょっと不思議な感じがします。

僕が普段よく行うのが上記で挙げたような「この人とこの人はもしかして関連付けできるかも」と考えてみることです。そうすることで、パッと見何気ない風景も、少し面白いものにできたりします。関連付けして、あとは構図、間隔、人の位置を考えてシャッターを切る、というように心がけていくと、写真をより良くするための工夫がしやすいかもしれません。

ポイント

  1. 構図の中に共通項を探して、要素に意味をもたせる。
  2. 複数の偶然を一瞬に閉じ込める。

反射を探す上級テクニック

これは、マルイJAM付近で撮影したもの。一見どうなっているかわからないような写真になりました。看板と看板の合わせ技で、こんな景色を切り取ることができています。

ポイント

  1. 街のオブジェクトを大胆に活用する。

スナップ写真を撮るコツとして、良い所や有名な場所に行ったからといってそこばかりにフォーカスするのではなく、一旦目をそらして、良い場所や場面がどこかに写ってないかという発想で探すと面白いですよ。

渋谷ストリートスナップまとめ

「一つのことだけにフォーカスしない」こと

  • インパクトのある壁は脇役にすると良い
  • 面白いものを二つ見つけたら、もう一つの要素を待つ
  • 「ただ派手なものを撮っただけ」ではなく、一歩踏み込んだ作品を心がける
  • 超広角レンズで撮るとインパクトのある写真にしやすい
  • 人が普段見ていない景色を切り取る
  • 構図の「流れ」を意識する
  • 広角レンズは、端がゆがむ事を考慮して撮影する
  • 工事現場の白い壁が使える
  • 色のない空間にワンポイントカラーが入ると映える
  • 雪の日は屋根を探すと撮りやすい
  • ピントを雪に合わせて、背景はぼかしながら雰囲気を伝える
  • 雪の日は俯瞰構図がオススメ
  • 関係ないもの同士から「共通項」を見つけて関連性を持たせる
  • 良い所や良い場所では、それがどこかに反射して写っていないか探す

個性が溢れる渋谷の街

何度も何度も撮影しているけど、飽きる事のない渋谷。一般的には人混みというイメージが強いと思いますが、時間帯や通る道によっては静かな場所もあるし、色んなバリエーションが撮れる街だと思います。

ポイントは、派手なところが多い分、それだけにいかにフォーカスしないであくまでエッセンスとして取り入れるというところかなと。

この記事で、少しでも皆さんのスナップ撮影がもっと楽しくなれば幸いです。それでは。

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