プロフィール
「りんごがーる」と名付けた本物の赤いりんご×かわいい女子をテーマとして、Instagramにて配信。すべての写真にりんごがある。ポートレートというよりも、絵本から飛び出してきたような作品を心掛けている。2016年にはグランフロント大阪で「りんごがーる 100の物語」展を開催し、100枚のりんごがーるの写真を展示。2018年にはタレント・杉本有美の写真集「Choose me」のカメラマンを担当。その他、いろいろ撮影。
7つのキーワード
被写体
主な被写体はりんごと女性です。りんごはシルエットもかわいいし、色も赤くて印象的だし、美味しいし、身体にいいし。この素敵なアイテムを作品に取り込むことによって、どこか甘酸っぱく、ノルタルジックで、空想をかきたてるような写真にできると思っています。またモデルさんとしてはあまり色が強くない人を採用しています。色が強くないモデルさんの方がりんごが際立ち、背景・ロケーションに溶け込むことができて、絵本のような世界が生まれると考えています。
さらに次のことを意識することで、1枚の写真に自分だけの世界感を創り込んでいます。
- 個性
誰にも真似されないオンリーワンな写真。ポージング、構図、ロケ地、モデルさん選びにおいても、自分独自のものを作りたいなと考えています。 - 統一性
作品にいつも同じリズムを与えることで、ある種の音楽性のようなものが生まれてきて、見ていて心地良くなる気がします。私の場合はりんごかと。 - ストーリー性
まるで物語が動き出すような、そんな写真にしたいと思っています。りんごはいろんな物語に登場します。白雪姫。ニュートンのりんごの木。アダムとイヴの禁断の果実。おそらく写真にりんごを入れるだけである種のストーリー性が出てくると思いますが、ストーリー性を大きくするために、りんごの配置、それぞれのモデルさんに合ったロケ地選び、被写体との距離間にも工夫をしています。
機材
カメラはCanonのEOS 5D mark2と、RICHOのGRⅡを普段使用しています。主にEOS 5D2を使用していて、人物の肌の質感などはやはり画像の大きいフルサイズで撮った方が編集時などに透明感を出しやすいからです。
Sonyや富士フイルムを使用するカメラマンさんが増えてきていますが、個人的にはCanonの色味、立体感、安心感から離れることができません。このカメラを2011年から使用していますが、一度も壊れたことがありません。また、重いカメラを持ち歩きたくなくて街中を気軽に撮影したい時や広角で撮りたい時は、GRを使用しています。
理由
根本的に写真を撮ることが好きだから、いままで継続できたのかなと思います。
あとは、InstagramというSNSのおかげでしょうか。自分のギャラリーをたくさんの人に見てもらうことはとても刺激になります。こだわりを持って撮影した写真はそれなりの反響がありますし。もちろん、その逆も然りですが。撮影→配信→世間の反響→反省→向上心という一連のサイクルを日々行うことによって、いつの間にかそれがライフワークとなり、中毒になるのです(笑)
理想
いまは趣味で写真をやっていますが、いつかは自分の写真集を出版したいなと思っています。そのための作品作りを続けています。
また、写真を見れば撮影者がわかるような、強い世界観を持っている写真家像を理想としています。私の場合はりんごを入れていますので、ちょっとインチキですが、私が好きな写真家さんはそんなアイテムを入れなくても強烈な個性を持っています。例えば写真家・横浪修(@osamuyokonami)さん。SNSのフィード上に彼の写真が流れてきた時、写真の上側1cmほど見ただけで、彼の作品とわかります。それぐらいの個性を持つことができたらいいなと思っています。
発信
もしSNSがなかったら、作品を見てもらう環境が私の周りにはないため、ここまで「写真を撮ること」にハマっていなかったと思います。そのため、「写真を撮ること」と「発信」はほぼイコールと考えています。
発信するために撮影すると思いますし、撮影するために発信しています。
仕事
今後携わってみたいことは、写真集発行や雑誌の定期的な掲載、ファッション業界とのコラボレーションです。SNSで繋がることができた異分野の方との人脈を活かして、もっと世界を広げたいですね。
未来
今後挑戦してみたいことは、SNSの世界よりももっと大きなステージで、自分の作品を人々に見せていきたいなと思います。日本のことが好きな国って結構ありますよね。特に台湾やタイのような日本近隣の国とか。そんな海外のステージで複数人と写真展をして、日本の写真を見てもらえたら、それほどうれしいことはありません。