ストロボ一灯で魅せるテーブルフォト!これを読めば一度はやってみたい”あの表現”もあなたのモノに

Apr. 23. 2019

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ダイエット中だからケーキが食べたい。今日も矛盾と仲良く手を繋いでいる、チャンスーこと、すーちゃん(iamnildotcom)です。趣味の飯テロ鑑賞をかかさず毎日おこなっていましたが、やっぱり自分も撮りたいし食べたい!と思い、先日Twitterで「ケーキとかお菓子使ったテーブルフォト撮りたいから誰かつくってほしい…」と呟いたら本当に作ってくれる神があらわれたので、がっつり撮影をおこなった内容を、機材のセッティングまでそのまま記事化してお届けします!

使用ライティング機材

今回使用するライティング機材は、Profoto B10(以下、B10)。高いので自分では買えませんが、社用という特権を思う存分利用しました。普段、ボスである黒田明臣(@crypingraphy)氏が撮影で使用しているので、アシスタントをする時に何度かセットしたりはしていましたが、自分で使用するのは初めてです。

この記事で紹介する写真は、このライト1灯で十分なライティングを組んで、撮影をおこないました。

光を当てすぎずに、雰囲気を出す重厚感タルト

撮影イメージ

もうね、とりあえず粉をふるったケーキ写真が撮りたいという気持ちが強くて、それだけ撮れたら満足だなと思いながらイメージしました。バリエーションとして、手が入っていたり、布や本を入れたものも撮ろうとなんとなく頭の片隅におきつつ、そこまでかっちり決めないで撮影に進みました。

機材のセッティング

セッティングは、ライト1灯で超簡単です。アクセサリーはUmbrella Deep White Mを装着。

ポイントは、振るっている白い粉が目立つように、黒背景をセットし、色合いが合いそうな濃いめのウッドの板をテーブルに見立てて設置。

撮影した写真がこちら

かなりイメージ通りに撮れました!食べる前からわかりますね、これは美味しい。

粉砂糖の振りかけ方

粉砂糖をどうやって振るっているかっていうと、こうです。茶越しで振るっていました。

  • 粉砂糖を用意する(重要)
  • 茶越しを用意する
  • 振りすぎると大量に出てくるので、優しく振るう
  • 振りすぎると食べ物に粉の山が出来るのでそんなに何回も撮影できない

降りかかる粉が止まっている理由

ライティングであまり撮ったことが無ければ「どうやって粉が止まっているように撮れるのか原理が分からない」という方もいらっしゃるかもしれませんので、補足します。まず、この粉が止まっている描写はシャッタースピードを早くしている訳ではありません。

粉を止めるポイントは下記の通りです。

  • 環境光・自然光を切る(遮光する)
  • ライト無しの状態で撮ると、真っ暗な状態になるようにする
  • そうすると、ライトが光った時だけ写真に写る事になる
  • よって降りかかる粉が止まって写る

この時の撮影時は、1/125秒で撮っています。本来であればシャッタースピードが1/125秒なのでブレるところを、環境光を完全に切ることでライトが光った瞬間だけが写るため、止まっているように撮れているのです。自然光だったら、1/500秒くらいだときっと十分に粉が止まるかなと思います。1/500秒くらいのシャッタースピードだと、車や電車から景色を撮っても割と止まって写るかと(よくその設定で撮っているので)思います。

というように、自然光で撮影する時とは違うポイントなので、自然光でこういう写真を撮ろうとする時は違う設定になるので注意です!定常光の場合も、設定に関しては自然光で撮る時と同じだと思ってもらえれば良いと思います。

重大なミス

この時の撮影で重大なミスを犯したんですが、この振るっている砂糖、普通の砂糖で出来ると思って買ってきちゃったんですが、粉砂糖じゃないとうまくできないという事に気がつき…。結局買いに行って頂き九死に一生を得たんですが、ちゃんと何を使用するか詰めて考えないと、撮影時点でこういった問題が発生するので、事前準備は本当に大切だなと身を以て痛感しました!!!

ケーキをカットしたパターン

次に、ケーキをカットして、布や本や、人の手を配置したカットも、そろそろ食べられるぞ、という予兆に冷静さを失いそうになりながら撮影。ライティング機材は同じものを使用して、少しライトの位置を変えて、光の当たる量を調整しました。

ライトの向きがポイント

ライトの調整に関しては、光が全面に当たると全部が明るくなりすぎてあまり雰囲気が出ないように感じたので、ケーキに光が当たりすぎないようにライトの向きを変えました。あと、手前部分が明るすぎたので、黒のケント紙でその部分だけ光を遮っています。

今回のまとめ

  • Profoto B10でなくても可能なライティングである
  • 光を柔らかくしたい時はライトにアクセサリーを装着する
  • 粉砂糖は茶越しで振れる
  • ライティングは環境光を切れば、シャッタースピードが遅くても止まって撮ることが出来る
  • 砂糖は「粉砂糖」を買うべし
  • 撮影準備は事前に、かつ入念に
  • 同じライティングでも、構図で全く違う雰囲気になる

感想

雰囲気のあるライティングテーブルフォト撮影!いかがだったでしょうか。

決して、B10じゃないと出来ないライティングという訳では無いので、お持ちのライトでも可能だと思います!気になる方はぜひ試してみては。実は紹介した写真以外に、同日にもう2パターン違うライティングでも撮影をしているので、また次回にでもご紹介したいと思います♬

一緒に撮ったり、こうしようああしようってやってくれたco1(@co1)さん、ハンドモデルとして来てもらったんちょ(@photogaki1126)、ケーキ職人の新居祐介(@Ki_Adi_Mundi_77)さん、ありがとうございました!!!

ヒーコ公式ラインアカウントのホーム投稿にて連載している「ヒコマガ」にて、今回のケーキ撮影レポートをんちょが書いてくれているので、是非公式ラインのホーム投稿から見てみてくださいね♬

それでは!

ご協力頂いた方々

@co1
@co1
@photogaki1126

ケーキ制作:新居祐介(@Ki_Adi_Mundi_7)氏

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