今すぐ真似できる!おしゃれカフェ写真の秘伝撮影テクニック

Aug. 13. 2021

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Sep. 20. 2024

こんにちは。Nana* (@necozalenky) です。twitterに、撮り方をメモしたこの写真を投稿したら、ちょっとした反響をいただいたので記事にしてみることにしました。

写真はある日のカフェスナップです。私はスナップとテーブルフォトは違うものだと認識しています。一から作り上げていくテーブルフォトに対して、スナップはその瞬間を切り取るものだと考えています。

なのでスナップのときは作り込まずできる範囲でさくっと撮っています。料理は美味しいうちにいただきましょう。この写真もそんな一枚です。

カフェスナップを撮るときは、いくつかポイントを押さえておけば、短時間でも納得のいく写真が撮れるようになるかもしれません。今回はそのポイントを紹介したいと思います。

今すぐ真似できる!おしゃれカフェ写真の秘伝撮影テクニック

パースが目立たないようにする

これから紹介する3項目は全てパースに関わるテクニックです。料理など、テーブルの上のものを撮るときには、パースがない方がものの形が自然に見え、違和感のない写真になります。パースが目立たないように撮るポイントを順に見ていきましょう。

ちなみに、今回の写真は50mmの単焦点レンズで撮影しています。本来は85mm前後の中望遠レンズで撮影した方が、料理を撮るときなどは構図を作りやすいのですが、カフェでは85mmは望遠すぎるので、50mmくらいが使いやすいと思います。焦点距離とパースの関係については、以前の記事で紹介しているので、併せて読んでみてください。

被写体に寄らない

被写体に寄って撮るとカメラに近いものほどパースが強調され、遠くのものは小さく写ります。カフェではテーブルから距離を取って撮影することは難しいですが、プレート全体を含める場合、自然な形に見せたいならば、可能な範囲で引いて撮ることが大切です。

テーブルの角は2つ以上入れない

テーブルの角を2つ以上入れると、カメラの向きによっては、パースが目立つ場合があります。特に正面から撮影する場合は、下の写真のようにテーブルの両サイドのラインがハの字に写り、悪目立ちする可能性もあります。もし角が入るならば1つに留めておく方が、パースが気にならない場合が多いです。

カメラとプレート/トレイのラインが平行にならないようにする

これも、前述したテーブルと同じ理由で、パースが目立つ場合があります。上記で挙げた例の写真は、トレイのラインとカメラを平行にして、焦点距離35mmのレンズで撮影したものです。

パースが強調され、トレイの両サイドがハの字に写っています。トレイのサイズが大きく、また丸いものよりも角があるものほどパースが目立ちます。

周囲の余白が片寄りすぎないようにする

構図を決めるのが苦手な方におすすめの方法ですが、被写体の周囲の余白は片寄っていない方が安定感のあるバランスの良い構図になりやすいです。次の写真を見てください。

この写真は被写体のプレートの左右に余白がないのに対し、上下が広く空いています。手前に何か置かれている場合はそれでも良いかもしれませんが、この場合だと何もないので、少しバランスが悪く見えます。そこで次のポイントに繋がります。

横長のものは横位置で撮影する

上の写真のプレートのように、横長のものを縦位置で撮ると収まりが悪く見える場合があります。そのようなときには、対策の一つとして、横位置で撮ると余白感も程良く、バランスの良い構図になりやすいです。

照りは半逆光がおすすめ

照りに関係するハイライトは、被写体の後方の上の方から光が当たると入りやすいので、半逆光になる位置から撮影することがおすすめです。

もちろん逆光で入りますが、逆光だと手前が影になったり、ハイライトが入りすぎたりして、料理の色が綺麗に表現できないことがあるので、逆光よりも半逆光から撮ることがおすすめです。

見逃してしまったものはレタッチで対応

料理が冷めないうちに撮ろうと思うと、じっくりとフレーム内を隅々まで確認して撮影するのは難しいものです。そうすると、時には見逃してしまう要素もあるかもしれません。今回はサラダの人参が飛び出していることに気づかずに撮影していたので、後日レタッチで対応しました。

簡単に消せるものは消した方が、写真を見たときに視線が分散せず、見せたい箇所に視線を誘導することができると思います。

被写界深度は伝えたい情報量で決める

最後に、メモには含めませんでしたが、被写界深度について説明したいと思います。カフェでは、被写体そのものを大きく移動したり、被写体の前後にあるものや背景を移動することが難しいので、主にレンズの絞り値を絞ったり開いたりすることで被写界深度を決めることになります。

絞り値の調整は情報量の調整でもあります。カフェなどの場合、自分ではコントロールできない部分が多くあると思います。背景に余計なものが映りこんでいたとしても、避けられないことがありますよね。そんなときには開放気味にして、余計なものはボカしてしまうのも一つの方法です。

逆に背景の雰囲気を生かしたいようなときには少し絞って撮るのもおすすめです。今回の写真は焦点距離50mmのレンズでF2〜F2.5くらいで撮影しています。

一番見せたかったオムライスのケチャップにピントを合わせ、背景には色々ものが置かれていたので、雑然として見えないように絞りを開けて撮影しました。

まとめ

カフェスナップであっても、テーブルの上のものを撮るときに意識するポイントは、テーブルフォトと基本的に同じです。自宅での食事風景を撮るのにも使えるテクニックなので、ぜひ明日のご飯で試してみてください。

カフェスナップについては、過去にレポートでもまとめてもらっているので、そちらも併せてチェックしていただけたら嬉しいです。

※カフェは本来撮影する場所ではありません。撮影マナーを守るようにしましょう。

by Nana*

今すぐ真似できる!おしゃれカフェ写真の秘伝撮影テクニック

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