突然ですが、私、黒田明臣(@crypingraphy)のLightroom⼈⽣を凝縮したプリセットを⽤意しました。
前回発表したプリセットは2年前。多くの⽅にご利⽤いただいていて、仕事でもプライベートでも多くの⽅にご活⽤いただいているようで喜ばしいのですが、いくつか皆さんにプリセットをご活⽤いただいた作品を拝⾒する過程で改善点も⾒えていたりして、⼀度販売してみると究極のプリセットとは何かというのを考えさせられる良い機会になりました。
はじめに
最高傑作のLightroomプリセット誕生
写真をはじめてからLightroomを使い続けて来て数年、プリセットの数は試作的に作ったものも含めて数百を超えるのですが昨年末、ようやく「これだ」と思える⽅程式が⾃分の中で確⽴されたのでそれから半年間ブラッシュアップを重ねて、公開できる形にまとまりました。
何が最⾼傑作かというと、活⽤できる写真の汎⽤性が⾼いのと、プリセットの概念が少し世間⼀般とは異なります。たぶん。
いくつかのプリセットを試しに購⼊してみたのですが、期待していた通りの効果になることの⽅が少なく、「何だこれ結局使えない」となったり、「どういう⽅向性になるのかよくわからない」となってしまうんですよね。アレ、これなんのために買ったんだっけ、と。
よくあるプリセットのメリットとデメリット
個⼈的にプリセットを扱うメリットとデメリット以下のようにまとめられます。
メリット
- 写真がボタン⼀つで良くなる
- 誰かの世界観を真似できる
- 他⼈がどのように現像しているか勉強できる
デメリット
- 想定されている露出が異なるので、プリセットのイメージが再現されない。
- 調整する余地がないので、「やりすぎ」現像になってしまう。
- グレーディングが⼤げさなので仕事には使えない。
結局デメリットのほうが強すぎて、メリットをうまく享受できないんですよね。なので今回は、メリットを最⼤限に活かすためのプリセットとして⽤意しました。
プリセットのコンセプト
「登場人物」ではなく「役者」なプリセットが必要な理由
このプリセットは、「役者」のようなものだと考えてください。物語には、「役者」がいて、その「役」があり、「登場⼈物」になりますよね。
役者は、役者個⼈のあらゆる魅⼒を演技⼒という⼒に変えて「役」に込めることで、作品の登場⼈物に成ります。
ロバート・デ・ニーロが演じるのはロバート・デ・ニーロではなく、常にスクリーンの向こうの誰かで、その誰かを演じるのは誰でも良いわけではなく、やはりロバート・デ・ニーロが良いからキャスティングされているわけです。
つまり、⼀⼈の登場⼈物は、「役者」と「役」の化学反応によって構成されていると考えることができます。役者という個性ある媒介を通して役が80%にも100%にも120%にもなる世界なんですよね。
それをプリセットで考えたときに、多くのプリセットは「登場⼈物」そのものを提供しているのだと思うのです。
しかし、今回ご提供するプリセットでは、「役者」を提供したい。
「黒⽥明⾂の写真になります」とか、「黒⽥の世界観を再現できます」とか、そういう「登場⼈物」まで提供してしまうようなモノではなく、あなたの写真を演じる役者だと考えていただきたい。
あくまで物語の主役は登場⼈物ですが、それはもちろん、あなたの写真なのです。
このプリセットは、主役でも登場⼈物でもなく、あなたの写真をより魅⼒的にするための役者のようなプリセットを⽬指しました。
是⾮、この作品の監督となってプリセットと写真の化学反応を120%をこえるものにしていただければ嬉しいです。
プリセット三つの特⻑
このプリセットの特⻑は、⼤きく三つあります。
写真の良さを引き出す
Lightroom上のRAWデータは、露出やコントラストが基本的に眠くなる傾向にあり、発⾊も落ち着いた絵作りになります。カメラの背⾯液晶で確認しているデータはJPEG化された情報ですから、Lightroomで確認すると撮影したときのイメージとは異なると思います。
もちろん背⾯液晶どおりが良ければJPEG撮影で事⾜りるわけですがそういう⽅はそもそもこういったプリセットにご興味も持たないでしょうからおいておきます。
こちらのプリセットでは、RAWデータがもつ情報を最⼤限引き出しながらコントラストを再構築することを⽬指しています。少しむずかしい⾔い⽅になっていますが、簡単に⾔うとカメラの進化を存分に引き出したデータを⽬指しているということです。
コントラストを強化
コントラストが強化されますと⾔われてもよくわからないと思うのですが、簡単に⾔うと10段くらいしかなかった階調が100段くらいになると思ってください。いや10倍は⾔いすぎなのですが、イメージとしてはより階調が多層的になります。階調が増えるのは良いことです。
逆に⾔うとホワイトバランスやカラーグレーディングなどは写真やフォトグラファーの個性に合わせて調整できます。これがこのプリセットが役者たる所以です。
カラーベースを強化
カラーグレーディングというほどのことはありませんが、少しベースのカラーをそれぞれ調整しています。主に、イエロー・ブルー・グリーンといった形で、⼤げさではないけども、確実にベースとなるカラーが変わるようなアレンジが施されています。
特にブルーについては空や海などの⻘い⾯積が多い写真などでは⼤きく変化するプリセットなどもあるので写真に合わせて使ってみてください。
いずれも、ベースの⾊設計が異なる状態なので、演出としてカラーグレーディングしていただく分にはオリジナリティを発揮できる余⽩のある状態になっています。
プリセットの使い⽅
今回のプリセットは役者であるということで、少し普通のプリセットとは使⽤⽅法が異なるのでその点について説明します。
露出・ホワイトバランスは写真に合わせる
露光量・ホワイトバランスはデフォルト状態なので必ず写真に合わせて調整してください。というのも、当たり前の話ですが皆さんの写真がどのような露出で撮られたのかプリセット側には分かりません。
ただし、多くのプリセットを拝⾒する中で、露光量などまで指定されているケースが多いように感じました。必ずしも適正露出で撮られているとは限らないので、適⽤後か適⽤前に露光量は調整してください。
ホワイトバランスも同様で、カラーの基準となるパラメータとなるので、写真に合わせて設定してください。
逆に⾔えば、露光量やホワイトバランスを調整していただいても機能するプリセットになっています。また、全体的に少し明るめになるように設定されているので、露出-0.3 ~ -0.7あたりの写真にもっともマッチします。
カラーグレーディングは⾃由にアレンジできる
カラーホイールや旧明暗別⾊補正に相当する項⽬は⾃由に調整できます。⼀部多少設定しているプリセットもありますが、基本的には⾃由に変更可能な項⽬として余⽩を残しているので、使用者の好きなカラースキームやトーンに合わせて⾃由に調整が可能です。
RAWデータに適⽤すること
これらのプリセットは各社カメラのRAWデータに対して適⽤してください。JPEGデータに対して適⽤すると期待されている以上の効果として想定以上のカラーやコントラストになってしまう可能性が⾼いです。
プリセットの活⽤場⾯
ビジネス活⽤も可能な洗練されたトーンを再現したい
⾃分で⾔うのもちょっと恥ずかしいのと、現代のフィルムコンプレックスというか、フィルム回帰トレンドと逆らうような形で申し訳ないんですが、ザ・フィルムのトーンというのがありますよね。黒が浮いていてコントラストの浅い、そして特定のカラーでラップされたような写真になります。
⾔語化が中々難しいのでアレなんですが、それはそれで⾃分も好きなのですが、今回提供するプリセットはもう少し保守的な場⾯で使いたいケースにマッチすると思います。
逆に、フィルムライクにしたければこちらをベースにコントラストをはじめとした基本補正・カラーグレーディング・粒⼦などの調整でアレンジすることも可能です。
とはいえ、あくまでビジネスでも使えるレベルの洗練されたトーンを再現するというのが⼀つポイントとしてあります。なので、RAW現像そのままの状態に適⽤するだけでも穏やかにではありますが洗練されたトーンになります。
シネマティックな写真にしたい
シネマティックな写真とは何か、ということを考えたときに、⻑く⾒ても疲れない階調や世界観を表現するためのカラーグレーディングというのがあると思います。
今回のプリセットでは、それらをベースとして実現しているものや、実際に映画の世界をイメージしたカラーをベースとしたプリセットなどもあり、コントラストと露光量の調整だけでもシネマライクなカットにすることが可能です。
プリセットの解説
今回のプリセットは、アレンジバージョンも含めて計9つから成るのですが、実際は5名の俳優に影響されたバリエーションとなっています。
⻩⾦の⼀枚をつくりあげる – Day Lewis –
こちらは稀代の名優。ダニエル・デイ・ルイスから。オスカー主演男優賞を唯⼀三回受賞している逸話のたえない名優。
かつてジョージ・クルーニーがアカデミー賞ノミネートされている件について⾃信のほどをインタビューされた際に、同じくノミネートされているダニエルを横⽬に。「受賞?ダニエルがいるから無理だよ」と⾔わしめた逸材。
デイ・ルイスは、どのような写真も⻩⾦の⼀枚にしようという⼼意気から⽣まれました。
全ラインナップの中でもっとも基本的なプリセットとなります。多くの写真がPhotoshopを通さずともそのまま完成される⾼い汎⽤性をもった内容になっているはずです。
この写真、気に⼊ってるんだけど少しドラマが⾜りない…なんていうときに活躍してくれるはずです。
ロケーションスナップやポートレートなど複雑な⾃然光環境下を物ともしない⾃信作。写真に潜んでいる魅⼒を、シンデレラのように輝かせるDay Lewisをお楽しみください。
- 緻密に計算されたライティングの場合は逆効果になる可能性があるため、ハイライトやコントラストを調整してください。
- コントラストが強すぎる場合にはシャドウスライダーを調整してください。
- 状況によってはイエローが嫌味に感じる場合があります。その場合はカラーグレーディングのハイライトでブルーを⾜すか、上級者はトーンカーブのブルーをあげる⽅向で調整することでニュートラルなホワイトバランスになります。
世界を七⾊に輝かせる – Nicholson –
⾔わずとしれた名優ジャック・ニコルソンから。カッコーの巣の上では、映画好きなら⼀度は観ておきたい名作。⽇本ではシャイニングなどホラーが有名かもしれませんが、ミステリーからコメディ、サスペンス、ヒューマンドラマまで何でもござれな名優・怪優。
このプリセットは、世界を七⾊に輝かせる陽気なプリセットになっています。
RAW特有の単調なカラーから豊富な情報を引き出して上品なユーモアあるカラーに仕⽴て上げます。「あれ、こんな⾊が⽣まれるんだ?」なんて思ってもらえたら本望です。
RAWのコントラストを活かしながら編集できるので、写真に合わせて露光量やコントラストを⼤きく調整することが可能です。
また、ミッドトーンからハイライトはニュートラルな⾊味におさえているのでホワイトバランスの変更をはじめとしたカラーグレーディングも含めご⾃⾝の好きなトーンに寄せることができます。
- 肌⾊が濃くなるケースがあります。その場合はHSLのオレンジを輝度や彩度中⼼に調整してください。
- 明度が全体的にあがる傾向にあるため、明るすぎると感じた場合は露光量を下げてください。
- 肌⾊の彩度が全体的にあがる傾向にあるため、必要に応じて彩度かHSLのオレンジを下げてください。
- 緑が鮮やかすぎると感じた場合には、HSLのグリーンを下げてください。
究極のバリエーション – Gosling –
こちらはラ・ラ・ランドで有名なライアン・ゴズリングから。個⼈的にはOnly God Forgivesという映画がおすすめなんですが、観ることをすすめるのにためらう⼀作です。
まだ若⼿に類すると思うのですが、個⼈的に好きな俳優なので。ニコラス・ウィンディング・レフン監督とのコラボレーションにみられるようなシリアスな役柄からきみに読む物語といった好⻘年まで幅広く演じる中でも⾒え隠れする狂気と気品さを再現してみました。
Goslingは、何気ない⼀枚を上品に仕⽴て上げる究極のプリセットになっています。100%ライティングの宣材写真から、複雑な⾃然光環境まで幅広くオールラウンドに活⽤できます。肌⾊に気品を与えながら光をより繊細に表現します。
データに無理をさせていないのでホワイトバランスやカラーホイールでお好みのカラーグレーディングにアレンジすることも可能です。
ニュートラルにどのような写真にも合うように作られており、作品や仕事、ポートレートやスチールライフやスナップ問わず、このプリセットをベースにカラーグレーディングしていくことが多いです。
その他のプリセットと⽐べても、⽩ホリをはじめとしたスタジオライティングにも活⽤できる点と、その場合にもカラーを⼤きく壊さない、とくに⽩を⽩として描くことが出来る点がポイントです。
- 曇天などをハイキーで撮影した場合は露出を下げるかコントラストをあげることで安定します。
- ホワイトバランスやカラーホイールを変更しても破綻しないのでお好きな⾊味にしていきましょう。
- 露出は変更しませんので撮って出しの露出を適正露出にしてから設定しましょう
- コントラストの⾼い写真はハイライトを調整することで安定します。
- ⻘が基調の写真の場合はゴズリングクレイジーブルーや、ブルーマニアの⽅がマッチします。
アレンジ – Gosling Noble Tone –
Goslingのトーンを活かしてハイライトに少し上品なブルーを取り⼊れたアレンジバージョン。作品や仕事、ライティング100%の写真から⾃然光まで幅広く使うことができますが、宣材写真など⽩を⽩として写したい場合にはノーマル版をご活⽤ください。
- ⽩背景など⾊を明るい写真の場合はGoslingを使⽤しましょう。
- コントラストが⾼くなりすぎる場合は、コントラストスライダーで調整しましょう。
アレンジ – Gosling Crazy Blue –
⻘を狂気のブルーに演出したGoslingのアレンジバージョン。
晴天の⻘空を背景にした写真や、海を含む写真で⼤きな効果が⾒込まれます。明るい⻘や薄い⻘については⾊飽和をおこす可能性がありますので、写真に合わせてHSLからブルーの輝度と彩度を調整しましょう。
アレンジ – Gosling Blue Mania –
ブルーマニアに捧げる構図に潜む⻘をこだわりの⻘に変えるGoslingアレンジバージョン。
銀だこをソースから贅沢ネギまよに変えるようなイメージでご利⽤ください。⻘が多い写真でなければ効果は⾒込まれません。
ポートレートで使⽤する場合には、⼈物の肌が暗く写る場合があります。ハイライトとHSLのオレンジ・ブルーをアレンジして⾃分なりのブルーを探しましょう。
ひと味違うぜ – Malkovich –
ジョン・マルコヴィッチ。特に好きな俳優というわけでもないのですが、明らかにちょっと普通じゃないこの⼈というのを全⾝で体現している怪優です。個性的、だけど演技派。
⼀度出てきたら忘れることはありません。その個性からヴィランサイドで出演することも多いイメージでしたが、そうではないケースも近年は増えてきている気がします。
Goslingをベースにシネマライクなイエローを投⼊したものがMalkovich。スナップやポートレートなど、幅広く雰囲気のあるカットに適⽤可能なプリセットになっています。
Goslingと⽐較してコントラストを和らげる効果があるため、明暗差のある写真は柔らかくなり、もともと明暗差が少ない写真ではフラットになりすぎる傾向があります。
その場合には、露出を下げるかシャドウスライダーを調整することで程よいバランスを⾒つけ出しましょう。
イエローが強すぎる場合にはホワイトバランスを変更することでマッチする可能性があります。スナップなど悪光源においても活⽤できます。
全てのラインナップの中で、もっとも変化の激しいものになります。何を演じても拭えないマルコヴィッチ感という個性にふさわしいプリセットになっています。
- 曇天など明暗差が低い写真はシャドウスライダーや露出でアレンジしましょう。
- ⽩の⾯積が多い写真では、⻩⾊によりすぎるためホワイトバランスをブルーに調整しましょう。
- 上級者はトーンカーブのブルーを下げることでも対応可能です。
アレンジ – Malkovich Yellow Monster –
ピーカンや晴天時の強い光、街中での⽇中ストリートスナップなど、つまらないカラーに落ち着いてしまいそうな状況を⼀変させたいといった場合でも⼤丈夫です。
イエローに魂を捧げたMalkovichがなんでもない写真を⻩⾦に染め上げます。
シャドウ部分には深く刻まれたブルーを差し込むことで、写真全体のバランスが下品にならないようにMalkovichの気配りが冴えた少し攻撃的なプリセット。
悪光源下などの写真をドラマチックにしたい場合にはMalkovichに祈りを捧げてみるのも良いのではないでしょうか。
- ⽩を⽩として写したい場合にはホワイトバランスないしカラーグレーディングでイエローを抑えましょう。
- コントラストが強く感じる場合は黒レベルをあげると解消されます。
⽩黒はっきりさせたい – Pitt –
90年から00年代を駆け抜けるブラッド・ピットから。最近はプロデューサーとしてもご活躍中ですが、クリーンな役からワイルドな役まで幅広くこなしながら⽩黒の振り幅が⼤きい点をイメージしています。
唯⼀のモノクロプリセット。ただし、モノクロにしたいのではなく⽩黒はっきりさせたいプリセット。
このモノクロにはドラマがある。「モノクロなんてほとんど変わらないのでは?」と思う⼈に体験していただきたい内容。⽩黒はっきりさせたいあなたにはピッタリのアグレッシブなモノクロプリセットに仕上がっています。
ライティングのように仕組まれた光源や複雑な⾃然光であっても等しく無慈悲で⼒強いモノクロに変わります。⾼解像度のカメラを使っている場合には、その解像感が強調されることに驚いてもらえると思います。鋼鉄の質感をお楽しみください。
- コントラストが強すぎると感じた場合には、ハイライトを下げてください。
- ホワイトバランスを調整してトーンの変化をお楽しみください。
- 肌⾊の質感は⽩黒ミックスのオレンジでご調整ください。
プリセットの価値
プリセットの効果が発揮できるかどうかはあなた次第
プリセットは、あくまで無形の情報ですから、あらゆる情報と同じように受け取り⼿がどのように使うかというのが⾮常に重要だと考えています。
⾃分が現在お仕事として撮影する際には殆ど、GoslingかDay Lewisをベースにカラーやトーンを写真に合わせてアレンジしているのですが、ここにたどり着くまではかなりの年⽉を費やしました。
- 適⽤しただけでアタリの雰囲気がわかる。
- 適⽤した後にアレンジする余⽩がある。
この2点が重要で、写真に合わせてブレイクダウンした調整を施せば施すほど1. は実現できるものの2.がなくなってしまう。つまりこの2つがシーソーのようにバランスを保っていて、ちょうど⽔平になる辺りのバランスをとれる塩梅というのが重要でした。
今回のプリセットは、MalkovichとPittをのぞいて、そういった点に気を配られています。
おそらく、こちらのプリセットを⾒るだけでどういったパラメータのコントロールがありえるのかということが感覚的に学べるポイントもあるだろうと思います。
プリセットを使う上で頭に入れてほしいこと
⼀⽅で、これを使⽤したところで黒⽥の写真になるわけではありません。限りなく近いところにはありますが、けっきょくその⼈の作品性というのはいつどこでシャッターを切ったか、何故その構図なのか、何故それをセレクトしたのか、までを含んでいるので、使⽤者⾃⾝の個性を最⼤化させるためのスパイスだと思ってご活⽤していただければ嬉しいです。
これをかけたら何でも黒⽥味になるカレーのような調味料ではなく、カレーを作るでもシチューを作るでも⾁じゃがを作るでも何にでも活⽤できる、「塩」や「出汁」のようなものとしてご活⽤いただければ本望です。
試してみて良かったら #あきりんプリセット で作例や感想をご投稿ください♫
プリセットはこちらから購入できます
今回のプリセットは、2つのパッケージと全てが含まれるコンプリート版で構成されています。
コンプリート版を購入するのがお得という感じです。
ご購入者向けに、特徴やアレンジの方針などが記載されたマニュアル付き。
パッケージの内訳は以下のような内容になっています。
是非お楽しみください。
Hungry Preset
- Day Lewis
- Nicholson
- Pitt
Noble Preset
- Gosling
- Gosling Blue Mania
- Gosling Crazy Blue
- Malkovich
- Malkovich Yellow Monster
Lightroom Essential Presets I by Akiomi Kuroda
習作や仕事を問わず、写真現像のベースとなる出汁をコンセプトにしたプリセット。
クリック一つでデジタル写真特有のストレート現像感を解消し、基礎を整えてくれるプリセット群です。
Lightroomに追加するだけで誰でも写真の魅力を自分らしく引き出すことができる魔法のプリセットとなっています。