お腹壊してもいいから冷房がキンキンにきいた部屋の中に一生居たい。どうもすーちゃんです(@iamnildotcom)。夏が全力で猛威を振るっていますが、今回は広角レンズを使ったポートレート写真についてゆるふわっとご紹介していきたいと思います!
中望遠レンズばかり使っていた
以前私は、50mmや85mmといった中望遠レンズばかりでひたすらポートレートを撮っていました。顔や体のパーツを寄りで切り取る事が好きで、逆に全体を写したりといったような引いて撮る写真はどう撮っていいのか分からず、苦手意識がありました。なので昔の写真を見ると寄りの写真ばっかりです(笑)
そんな私が何故広角レンズでポートレートを撮り始めるようになったかというと、私は普段黒田明臣(@crypingraphy)氏のアシスタントをしているのですが、その黒田明臣氏に写真を見てもらった時「寄りの写真は割と撮れてるから、引きが苦手なら広角レンズを買って引きの写真を撮ったほうが良い」と広角レンズをすすめられ24mm~35mmのレンズも使用するようになりました。
すぐには広角レンズが使いこなせなかった
当たり前ですが、広角レンズを買ったからといって苦手なのは変わらないので苦行のような気分で使っていました(笑)
ですが、試行錯誤して撮っていくうちに引きの写真の楽しさを感じてきて、今や当たり前のように引き写真を押さえるようになりました。今回の記事では、苦手だった引きの写真を何とか絵にできるようになった私が感じた、広角レンズで切り取るポートレート写真の魅力をご紹介したいと思います♪
脱中望遠レンズ撮影!広角レンズでのポートレート写真にハマったカメラ女子の体験談
背景でストーリー性を演出
背景を広く入れる事で、その場所で何をしているのかが分かりやすく、全体の構成でストーリーを感じられるような演出ができます。これなら、夏休みにおばあちゃん家に来てのんびりしている、というような雰囲気を感じやすいかなと。
ただ、広く写るために寄りで撮るよりも広い範囲に気を配らなければならず、構図をまとめたり広角レンズの歪みを考えて撮るのが結構難しいです。水平をとりながら、邪魔なものが写ってないか、モデルの位置はここで良いか、といったように。
上の写真を撮った時は手前に机があったり後ろに黒いカーペットがあったのでそれをどかして、見せたいものやイメージに合っているものだけ画面にあるよう気を配りました。
上から人物を撮る時に便利
私の身長は160cm弱なんですが、それがあって中望遠レンズで人物に寝っ転がってもらい上から撮影するような時は、脚立とか何か高さが出るものに乗らないと広めに撮ることが出来ませんでした。
ですが、広角レンズ(この時は24mmだったかな…)を使って目一杯手を上にして撮れば、脚立を使わなくてもこの写真くらいは人物を入れる事が出来ました。
自分自身の足が入らないようにするのと、ファインダーが見えないので割と勘で撮ることにはなりますが(笑)、結構脚立がない状況とかあるあるな気がするのでそういった時にとても使えます!
ロケで撮った例
ロケの時に使った時はこんな感じでした。広角レンズ使えすぎる…。
何気ない風景も味のあるものに
何気ない風景も、人がポツンと入るだけでドラマが生まれたりするのが、広角レンズで撮っていて面白いなあと感じます。がっつり引くとその分色んなものが写り込んでくるので、場所は選びますが。引ける時はとことん引いてみると新しい発見があったりして楽しいです。あと、かなり水平をとる練習になります(笑)
狭い場所で全身を写す時に使える
狭い場所で全身を写す時にも、広角レンズを重宝しています。特に後ろに引く事が出来ないような状況とか。
あとこの写真のように縦構図だと、脚が長く見えるよう撮ることも可能です(頭は縦に伸びないように注意)。でも極端に歪みがかかると不自然なので、「少し」というところで止めておいたほうが良いとは思いますが(汗)
意外と寄る事も出来る
引きの写真ばかりご紹介しましたが、広角レンズで意外と寄りの写真を撮る事も出来るなあと感じます。ただ、気をつけたいポイントがいくつかあります。
- 人物の顔が変な歪み方にならないよう気をつける
- 端のほうは歪みが強いので真ん中寄りにモデルを配置すると良い
- 少し引きめに撮って後からクロップという方法でも○
歪みは、許容範囲内の違和感くらいであれば私は良しとしちゃいますが、このようなポイントを押さえていれば寄りも撮れなくは無いと思うので、思い切って広角レンズのみでポートレート撮影を行ってみてもよいかもしれませんね!
かくいう私は、荷物少なく軽く撮影しよ〜というゆるい撮影時は広角レンズ一本で出かけたりすることは割とあります(笑)
最後に
いかがでしたか?引きで撮るのが苦手だった私が今や広角レンズ一本でよく撮りに出かけていて、ヒーコでこんな記事を書いているなんて、当時は想像もつかなかったことだなあと思いながら徒然と書かせていただきました。
引きの写真は苦手でしたが、今はそれを取り入れたことで格段に撮れる幅が広がりました!寄りばかり撮っていたらどこで撮っても似たような写真になっちゃいますし…、バリエーションが広がって新たな表現の仕方も身に着いて、良い事づくしです。…なんなら逆に寄りの写真をあまり撮らなくなって、もっと顔の寄りも撮って!と撮影中モデルに言われるようになりました(笑)
それでは、また何か他にも思いついたら記事にしてみたいと思います!熱中症にはくれぐれもお気をつけて、アデューです。
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