相武えつ子 | MY PERSPECTIVE

Aug. 24. 2020

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Etsuko Aimu

Photographer

愛知県在住、姉妹の母。Instagramでは7万人以上のフォロワーを持ち、多くの年齢層の支持を得ている。子どもとの愛おしい日々をカメラに収め、Instagramにアップする日々。2015年にシグマフォトコンテスト優秀賞を受賞するほどの腕前。1st写真集「あいもかわらず」好評発売中。

7つのキーワード

被写体

家族と家族の周りの風景が私の被写体です。写真が好きになったのは、子どもの成長記録として撮り始めたのがキッカケでした。日々成長し、目の前で変化を見せ続けてくれる子ども達の成長を忘れたくないという気持ちで撮り続けています。小さい時には小さい時のかわいさがあり、少し大きくなった今は今のかわいさがある。日々成長しているので今のかわいさがとても儚くて忘れたくなくて、かわいいかわいいと思いながら毎日撮っています。つまり、子ども達のかわいさと、私の親バカ心が写真を撮らせてくれているのだと思います。

機材

カメラは、Canon EOSR、EOS6D、EOS1v(フィルム)、写ルンですを使用しています。最近はコロナの影響もあり、自宅での撮影のお仕事が増えたので35mmも使っていますが、私が撮影している写真のほとんどは50mm単焦点で撮っています。50mmレンズは、コミュニケーションをとりながら楽しく撮影できるので欠かせない存在です。子どもとお話しながら、危ないと思ったらすぐに飛んでいけるので、50mmがちょうどいい距離なんですよね。なので、ずっとほぼ50mmだけで撮影しています。

理由

理由は、子ども達が可愛いから撮り続けてきました。そんな可愛い子ども達の成長を多く残したいです。子どもの記憶はとってもあいまいなので、そのあいまいな記憶を記録にするべく撮っています。

写真には私がどんなところをかわいい!残したい!と思っていたか、そんな親からの視線(まなざし)、子ども達がカメラ越しに親に送る視線(まなざし)、この親子関係を、成長する子ども達にも私自身も忘れてほしくない・忘れたくないので写真に残しています。

理想

父が撮った写真

写真家かといわれると「私はお母さんです」と答えます。お母さんが本業で、子ども達の写真を撮らせてもらっている、そんな気持ちです。なので子ども達が嫌がらないこと、楽しいことを目指しています。私自身、もう亡くなった父にたくさん写真を残してもらっていました。いつも楽しそうにニコニコと撮っていたのが残してくれた写真を見てもわかります。なので、私の写真からもそんな楽しそうな日々が伝わるような、そんな子ども達の日々を守れるお母さんになりたいです。

そのため、子ども達の写真を撮らせてもらっている、と常々思っているので、いつか子ども達が写真で喜んでくれたらいいなということすら望んでいません。ですが、初めて個展をした時に、子ども達がご来場のみなさんに『これ、ぜーんぶお母さんが撮ったんだよ!』と大きな声で自慢気に話していたのがとっても嬉しかったです。なので、写真を撮ること撮られることが、双方を認めるようなことにつながるように、双方の喜びにつながるように、そんなことを理想としています。

発信

SNSがなかったら、全てのことに影響していただろうなと思います。元々写真は子ども達の成長記録を残すためにと話しましたが、SNSは人とのつながりのための場でした。最初の頃は同じような月齢のママさんとの子育て話や育児の悩みを共有できる場として楽しんでいました。ママになった方は妊娠出産を機に仕事をやめたり社会から少し離れるような感覚に陥る方が多いと思います。そんな中、SNSは同じ様な境遇の方と繋がりやすく私の場合は「私の中の社会」がそこにありました。

なので、SNSがなかったら、写真だけではなく、どうなっていたんだろうと不安さえ覚えます。写真のスタイルももしかしたら違っていたかもしれません。お仕事もSNSからいただいているので、見てもらうことも意識しています。なのでSNSがなかったらそのお仕事の機会も、見てもらうことへの意識も全く変わっていたと思います。

撮影することと発信することはイコールではないです。撮影は発信のためにではなく、成長記録を残すためという気持ちは、子ども達が大きくなって今もまだ大きいです。フィルム写真を2年前に始めたんですが、そちらは純粋に自分のための写真のような位置付けです。写真が好きになったキッカケである成長記録を残すため、日々を残すために楽しんでいます。それらの写真は発信しなくても私の記録に、子ども達への記録として残るといいなと思っています。

仕事

子ども達と楽しめるようなお仕事をしたいです。自分の子以外とも楽しく撮影できるようなお仕事もしたいです。撮影の仕事以外なら、お母さん方が写真を楽しんでもらえるような、育児の息抜きになるような仕組みを作りたいです。

未来

ずっと子どもの写真を撮り続けたいです。わたしには夢があって、それは孫を撮ることなので、それまで私は腕を磨かねばと思っています。空想競技のようなコンセプトがある撮影がとても楽しくて、子ども達とアレコレ考えてカタチにしました。そんな子ども達も楽しめるような挑戦をこれからもさせて頂きたいと思っています。

by Etsuko Aimu

相武えつ子 | MY PERSPECTIVE

Aug 24. 2020

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