国内外問わず何か写真系のサービスがあれば、とりあえず手を出してみるタイプのフェニックス、黒田明臣です。さいきんはチュートリアルが多かったので、ちょっと趣向を変えておすすめのSNSアカウントでも書いてみようかなと思い立ちました。
アウトプットとしての、写真系SNS楽しみ方
そもそも自分の写真を公開しているSNSアカウントは、主にInstagramとTwitterです。昔は、500pxやYourshotも精力的にやっていたのですが、さいきんは気まぐれでアップロードするくらいに落ち着いています。また、1x.comのような審査性サイトにもお世話になっていたのですが、コンテスト入賞の特典で無限に投稿できるようになってから逆にモチベーションが下がってしまって投稿枚数も落ち着いてしまいました。
しかしこれは今も変わらず、フォトグラファーにはモチベーションを提供してくれるでしょうし、海を越えた出会いをもたらしてくれるサービスであることに変わりはないと思います。自分の作品発表として、インターネットを介したアウトプットというのは、一介のアマチュアフォトグラファーにとって素晴らしい機会になると信じています。
個人的なところで言えば、いまは純粋にライフワークとしてInstagramとTwitterの二つにアップするくらいです。昔のように「色々な人に見てもらいたい」という気持ちよりは習慣に近い感覚で、撮影した写真に行き場がなくなるくらいならアップしておこうという考えです。
ちなみに、黒田のアウトプットは、非常に適当なのであまり厳密にやっていると考えないでください。本当に真面目にやってる人に申し訳ないレベルです(笑)
- 如何にはやく
- 如何に効率的に
- 如何に脳みそを使わずに
公開できるかどうかというのをポイントにしています。なので、同じ写真を公開してしまうこともしばしば。
インプットとしてのInstagram
今日お話したいのは、インプットとしての話。
ほんとうは、デスクトップやパソコンでFlickrや500pxを通しておすすめフォトグラファーを知ってもらいたいのですが、スマートフォン全盛のいまでは中々難しいのかなとも思います。そこで今回は、Instagramでおすすめアカウントをご紹介します。
なによりも自分自身、iPhone 7 Plusなんかにしてからはディスプレイの大きさもあってアプリ閲覧時間の方がはるかに増えました。昔は、いまでもデスクトップに向かっている時は、Flickrなどは観るのですが、総時間や好きなフォトグラファーの最新写真を知るという意味ではInstagramが最強でしょう。
Twitterも悪くないですし、自分も写真をアップしていますが、それは基本的にコミュニケーションツールとして利用しています。(とは言え、あんまり厳密に使い方とか考えているわけではありません。)
おすすめの意味、独断と偏見
これはただの言い訳みたいなものなんですけど、10選と書いていますが、上から順におすすめ10人というわけではありません。黒田が個人的な好きすぎるであろうアカウントとかは外しています。
- ポートレート写真家は観ておいたら良さそう
- 次の写真が何かワクワクする
- あなたの発想を広げてくれるかもしれない
そんな観点で選んでいます。また、ご紹介するアカウントそれぞれの人について詳しいわけではありません。有名な人なのか何処かの誰かなのかもわかっていないケースがほとんどです。サービスをエンジョイしている旅路で発見したおしゃれなアカウントであるという点だけなので、詳しいことは聞かないでください(笑)
それでは。。
おすすめインスタアカウント
おすすめインスタアカウントと書いていますが、実際のところ「僕のちっぽけなプライドを完膚なきまでに叩き潰した巨人たちの一角」というところです。写真は比べるものではないという持論なのですが、「すごいなあ」と思いながら自分の写真を振り返って、「あれ…私の才能…低すぎ…?」という気持ちにはやっぱり、なるじゃないですか。ちなみに300人くらいいるうちの10名でしかありません。これらで心が折れなくても「あれは四天王の中で最弱…」みたいな空気になること間違いなしです。
ということで早速いきましょう
Yulia Shur
東京で活躍されているらしいです。@ph_yuliashur。何人なんでしょう?友人のモデルが撮影されていたりするので機会があれば聞いてみたいのですが、技術力と発想力ともにすごく好みでみていておもしろいです。撮ってみたいなあと思う人の一人にコムアイ(@kom_i_jp)さんがいるのですが、彼女との作品なんかもすごく好きです。
Vogue Italia
これは言わずもがな @vogueitalia です。ファッションには疎いしファッション写真を撮っているわけでもないのですが、流れ来る写真をみていると未来のトレンドをみているようで楽しい。あとは写真的な挑戦であったり王道であったりを分け隔てなく受け容れている感じが、国内のすべて右にならえといった空気とは違って好きですね。
Nick Knight
背中を追っているフォトグラファーは誰だろうかと考えた時、真っ先に思い浮かぶのは彼です!@nick_knight。微塵も追いつけないんですが、マルチなところや彼のインテリジェンス含めた世界観にはすごく惹かれますね。
Marco Cavazzana
好きがすぎる世界観で秒速ノックアウトさせられます。@mcavazzana。作風の広さもそうだけど、構図、トーン、瞬間性、世界観、すべて好きです。しかも型にはまっていない、堂に入っていない感じがあるんですよね。安牌に逃げていないと言うか。自分が好きなフォトグラファーは皆、挑戦的な姿勢があるきがします。
Laura Zalenga
世界観全開です、@laurazalenga。Instagramのスクエアを全力で活用している方で、プロフィール欄を観たほうが世界観が伝わるかもしれません。ここまで徹底的にやっているのは清々しいですね。しかも殆どがセルフポートレイトだったりするから恐ろしいです。
Kazuki Nagayama
日本人ですね!長山一樹(@kazuki_nagayama)さん。この人は写真も当然格好良いのですが御本人が異常に格好良いです。やっていること全てに美意識が行き届いている感じがあります。Instagramの使い方一つみていても、作品だけではなく、自分の食事やスーツ姿なんかを公開していて、コンテンツとして揺れまくりなんですけど、圧倒的センスによる統一感があるんですね。
これはかなり珍しい例だと思います。大抵の人はパターン化することでアイデンティティを確立しているんですけど、好き放題やってもギリギリのバランスで成り立たせている感じがすごく好きなんです。そして写真も格好良いんだから意味不明ですよね。
Cecy Young
何処かのCecy Young(@cecyyoung) さん。パリと東京を行き来しているらしいです。お会いしたことはないのですが、すごく良いんですよね。80年代から90年代のような雰囲気を携えつつ、現代的なトーンも継承しているあたりが、ただ粒状感たっぷりのフィルム風写真とは一線を画しているように見えます。
Alexander Saladrigas
Alexander Saladrigas(@alexandersaladrigas)さん。アンバートーンが美しいファッションフォトグラファー。この人の好きなポイントは、すこしシュールな世界観。一見チープに見えてしまいそうなポイントに挑戦していく感性があると思うんですね。型にはまるのでもなく、型を崩すのでもなく、拡張していくような感じ。
歴史的におおくの写真を知っているわけではないので、この世界観が焼き直しなのかどうかは知りませんが、自分にはこの塩梅がちょうどよいです。
Alessio Albi
世界的にも有名なポートレートフォトグラファー。Alessio Albi(@alessioalbi)。SNSからポートレートでこの人より有名になったフォトグラファーは居ないんじゃないかな?オレが知ってるくらいだから相当だと思います。(とくべつ詳しいわけではないので)。画家をかつて目指していたらしく、色彩感覚が狂ってますね。すごくギリギリのところで新しいスタンダードを作っている感じがします。しかしこれはイタリアのフォトグラファーの方は多いです。
彼もまた、型にはまることなく常に進化し続けているように思います。もう3年くらい見ていますが、未だ底が見えません。憧れのフォトグラファーの一人です。実はこのジャンルではもうひとりすごい人がいるのですが、個人的には圧倒的に彼のほうが好きなのであえて彼のみのご紹介にしておきます。
Akinori Ito
伊藤彰紀さん(@akinoriito_i)。日本の第一線でご活躍中のフォトグラファーです。はっきり言って国内でいま一番憧れているフォトグラファーですね。もっと上の世代にももちろんすごい方はいると思うのですが、若さが目を引きます。笹口悦民さんも好きなんですけど、Instagramはやられてなさそうなので。自分は色彩感覚や世界観、光のコントロールが圧倒的な方に惹かれる傾向があるみたいです。
Hideaki Hamada
濱田英明さん(@hamadahideaki)。日本の誇る世界的なフォトグラファーというイメージです。自分が写真をはじめる前から、flickrなどでご活躍されていたそうです。自分も一度濱田さんが運営されているラジオに出演させてもらったことがありましたが、非常に人柄の穏やかな人で、初めて会ったとは思えない時間を過ごさせてもらいました。写真家のラジオという note で制作されているマガジンです。
人物写真が多いですが、ポートレートというよりはシチュエーション的な、ライフスタイル的なカテゴリーのようです。なにとっても良い写真だからすごいですよね。作品としても仕事としても積極的にフィルムを活用されていることが有名です。
そして、自分もフィルム撮影時には、濱田英明さん御用達の山本写真機店を紹介していただいて利用させていただいています。現像がすごく良いですよ。フォトグラファーの気持ちをわかってくれるので、オススメです。
話がそれました(笑)
まとめ
以上です。と言いながら、海外でいちばん好きなフォトグラファーを三人くらい入れるの忘れていました。
自分のInstagramのフォロー欄を見ればわかるかもしれません(笑)、わかったらこっそり教えてください。
色々なフォトグラファーがいますが、ポートレートジャンルで異なる方向で探してみました。フォローしていて楽しいかどうかという観点です。ほんとうはアジア系のフォトグラファーとかも混ぜ込みたかったのですが。10選というのがもう無理ある数字ですね。そもそもさりげなく11選になってますからね。数字すら数えられていない。
ちなみに、濱田英明さんが、Twitterでたまにフォトグラファー紹介をされています。それがまた素晴らしいリストで。自分も数名教えてもらったフォトグラファーをフォローして楽しんだりしています。
写真のアウトプットについて
ということで、これまではアウトプットについて論じられることが多かったと思うのですが、インプットについて書いてみました。他にも色々紹介したいアカウントがあるのでまたまとめますね。
ちなみに、写真のアウトプットについて。レタッチとかではなくどのように見せていくかというのは、もっと深く語られても良いように思います。写真は紙で見せるのが一番という方は多いですが、個人的にはその意見は半分同意で半分否定的な部分があります。
紙でもデジタルでも、それ以外の何か(今はまだない)でもなんでも。時代に応じた表現というのがあって。いまはデジタルであり、透過光であり、ネット経由であり、スマートデバイスであり、という時代であることは疑いようもなく、それに合わせた見せ方を模索していくのが正しい姿勢ではないかと思うのです。
ではどうするべきかというと、自分のホームページを持ったほうが良いです。ということです。
Instagramをはじめとしたプラットフォーム上に乗っかるというのは、取っ掛かりとして知ってもらうには良いですが、どうしてもサービスに依存した見せ方になりますから。このあたりは、また別途書いたほうが良いかもしれないですね。